年末年始の国内旅行者は2100万人 気になる旅行先は?:JTBがアンケート調査
JTBは、年末年始の旅行動向見通しをまとめた。国内旅行者数は2100万人で、対前年116.7%(対2019年71.8%)。一方、海外旅行人数は15万人(対前年750%、19年18.1%)を予測しており、出入国の規制は緩和されたものの、物価高や資源高、円安の影響が大きい現状が浮かび上がった。
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旅行大手のJTBは、年末年始(12月23日〜1月3日)の旅行動向見通しをまとめた。国内旅行者数は2100万人で、対前年116.7%(対2019年71.8%)。一方、海外旅行人数は15万人(対前年750%、19年18.1%)を予測しており、出入国の規制は緩和されたものの、物価高や資源高、円安の影響が大きい現状が浮かび上がった。
年末年始の国内の旅行動向は、交通機関各社の動きや、宿泊施設の予約状況などをもとに算出し2100万人と推計した。
国内旅行の平均費用は3万7000円(対前年112.1%、対19年115.6%)、総額7770億円と推計した。旅行費用は、2泊3日から4泊5日までの割合が上昇した点や、ホテル宿泊が増加した点、物価上昇などを考慮して算出した。帰省を含むアンケート調査では出発日のピークは30日だった。
1万人を対象とした事前調査で、年末年始の旅行意向を尋ねたところ「旅行に行く+たぶん行く」は16.3%で、前年から0.6ポイント減少。コロナ禍前の19年の調査では「行く+たぶん行く」が20.0%だったことから、コロナ禍前の水準には至っていない。
年代性別ごとにみると、男女とも若い年代ほど旅行意向が高かった。「行く+たぶん行く」は男性29歳以下が最も高く29.8%、男性30代(26.3%)、女性29歳以下(25.0%)と続いた。
旅行や日帰りで出かける場所として、どのような所が気になっているか聞いたところ「季節ならではの買い物が楽しめる場所」(14.3%)が最も高く、次いで「自然が楽しめる場所(国立公園や花畑など景観を楽しむ)」(12.8%)、「東京ディズニーリゾート」(10.1%)という順になった。
調査は全国の15〜79歳の男女を対象に11月11〜17日にインターネットで実施した。サンプル数は事前調査1万人、本調査1319人。
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