中途採用している企業の6割が、フリーターは「採用対象」(2/2 ページ)
レバレジーズが運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス「ハタラクティブが「フリーターの採用意欲に関する実態調査」を実施した。
フリーターの採用を止めた理由
また、「過去にフリーターを採用したことがあるが、現在は採用を実施していない」とした企業に対して採用を止めた理由を聞いたところ、「新型コロナウイルスの影響により採用人数を絞っているから」(38.2%)、「短期離職が多かったから」(38.2%)と続いた。
採用数が減ると、フリーターの採用を中止している
その他、「早急に採用する必要がないから」(29.4%)、「採用条件や基準に変更があったから」(26.5%)といった回答が共に約3割あったことから、採用ボリュームが縮小するとフリーターの採用を中止する企業が一定数あると読み取れる。一方で、過去に採用したフリーターの働きぶりから、採用を中止している企業も見受けられる結果となった。
会社規模が大きいほど、ポテンシャルを重視
企業規模別では、会社の規模が大きくなるほどフリーターの雇用実績が高くなり、会社規模が大きいほど過去の経歴よりもポテンシャルに重点を置いた採用をしていることが分かった。
フリーターの採用を始めた目的については「採用数を確保したいから」(53.6%)が最も多く、次いで「早急に人員確保を行いたいから」(39.7%)となった。人手不足を補うための理由が上位となった一方で、「人件費を抑えたいから」(28.9%)、「採用コストを抑えたいから」(28.4%)などのコストに関わる回答は約3割だった。
採用手法で最も多かったのは、「求人広告」(56.7%)となり、次いで「ハローワーク」(51.5%)、「人材紹介」(42.3%)と続いた。フリーターの採用を始めた目的ではコスト面を気にした回答は多くなかったものの、実際に採用するときはコストを抑えた採用手法を利用している会社が多いことが分かった。
調査は10月24〜26日に、中途採用を実施している企業の中途採用担当者300人を対象にインターネットで実施した。なお、本調査でのフリーターの定義は、18〜34歳の非正規雇用とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「不満」 冬ボーナスの支給金額 3位「5万〜10万円」、2位「30万〜50万円」、1位は?
ヒューネルがボーナスに関する調査結果を発表した。最も多くの人が回答した金額帯はいくらだったのか?
「課長まで」で終わる人と、出世する人の決定的な差
「『課長まで』で終わる人と、出世する人の決定的な差」とは何か? がむしゃらに働いても、出世できる人とそうでない人がいる。その明暗を分けるたった1つのポイントを、解説する。
上場企業の「想定時給」ランキング、3位三井物産、2位三菱商事 8000円超えで「ぶっちぎり1位」になったのは?
上場企業の「想定時給」ランキング……。3位三井物産、2位三菱商事に続き「ぶっちぎり1位」になったのは?
“スーツ姿の客”がネットカフェに急増 カギは「PCなし席」と「レシートの工夫」
コロナ禍で夜間の利用者が激減し、インターネットカフェ業界は大きな打撃を受けた。そんな中、トップシェアを誇る「快活CLUB」では、昼にテレワーク利用客を取り込むことに成功、売り上げを復調させた。そのカギは「PCなし席」と「レシートの工夫」にあるという。どういうことかというと……。
職場の「いつも偉そうな女性」はなぜ生まれるのか 多くのお局さまに共通している心理を専門家が解説
本連載は産業カウンセラーの川村佳子氏働く女性ならではの“お悩み”を解説するシリーズ。第1回目は、「いつも偉そうと言われてしまう40代女性」の心情、原因について掘り下げます。
「公務員がコンビニでソフトクリーム」――区役所に届いた理不尽なクレーム 職員の訴えに反響
「職員がコンビニの前でソフトクリームを食べています」――。先日、東京都内のある区役所に届いたという1本のクレーム電話。このクレームがあった事実をSNSで明かし「昼休みだから問題ない」と発信した区役所職員の投稿が、大きな反響を呼んでいる。公職に就く人々にことさら厳しい視線を向け、役所に“通報”する――。「公務員であればどんな要求を突きつけてもいい」といった、ゆがんだ考えを持つ人が一部にいる実態が浮かぶ。



