話題の「ネコ型配膳ロボット」にまさかの活用法 イオンモールが用意した役割とは:迷子じゃないよ
近年、ファミレスなどでよく見かけるようになった「配膳ロボット」。人手不足が深刻な飲食業界を中心に導入が進んでいる。一方で、飲食店ではない場所で、意外な使われ方をしているケースもある。
近年、ファミレスなどでよく見かけるようになった「配膳ロボット」。人手不足が深刻な飲食業界を中心に導入が進んでいる。一方で、飲食店ではない場所で、意外な使われ方をしているケースもある。
「ガストのネコが迷子になってる」
12月6日に投稿されたTwitter画像には、広々としたショッピングモール内をネコ型ロボットが走行している様子が写っている。投稿者が書いているように、確かに迷子になっているように見える。
この投稿には2万件を超える「いいね」が押され、「心なしか泣いているような……」「ネコ脱走?」などと多くのコメントが寄せられた。
画像が撮影されたのは、埼玉県川口市のイオンモール川口。同店の担当者に話を聞くと「迷子になっているわけではありません(笑)」とのこと。なぜモール内を配膳ロボットが走行しているのか。
「イオンモール川口では21年6月の開業時からネコ型配膳ロボットを導入し、テナントのチラシなどを載せて、来店客が自由に手に取ることができるように、モール内を走らせています」(担当者)
イオンモールが配膳ロボットを導入しモール内を走らせたのは、20年4月のイオンモール上尾(埼玉県上尾市)が開業した時から。その後オープンした川口、白山、つくばの各モールに1台ずつ導入し、モール内を走行しているという。
モール内を走行する配膳ロボットの活用法はモールによって異なるという。
川口と白山では、フロアガイドやチラシを載せるなど、配布目的で活用。一方のつくばでは、デジタルサイネージを搭載し、館内のイベントや専門店の案内を告知する手段として活用しているという。
イオンモールによると、導入以来、子どもを中心に、ネコ型配膳ロボットを珍しそうに眺めたり、話しかけたりと、楽しそうな反応が見受けられるという。ロボットへの注目が集まる分、搭載したデジタルサイネージにも目が行くため、「高い告知効果がある」と担当者は話す。
人手不足に加え、コロナ禍による非接触需要の高まりも加わり、配膳ロボットのニーズは飲食店以外でも確かにありそうだ。「ニューノーマルな社会環境に合わせ、お買い物の利便性向上と館内でのお買い物をワクワク楽しんでもらえたら」と担当者は話している。
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