インタビュー
ワークマン、着るコタツが“爆売れ”で「年内にはなくなる」 背景に電気代の高騰:先手を打つ戦略(2/2 ページ)
ワークマンの「着るコタツ」ことヒーターウェア「WindCore ヒーターシリーズ」の売れ行きが好調だ。担当者によれば「毎年年内には売り切れる」という人気の商品だが、今年も“爆売れ”の状態で、背景には電気代の高騰があると話している。
WindCoreヒーターマルチパッド・マルチブランケット
「WindCoreヒーターマルチパッド・マルチブランケット」は、温めたい場所をダイレクトに温めるマルチパッドとマルチブランケットだ。マルチブランケットはブランケットの他、ポンチョやマフラー、ズボン、ベスト、スカートなど6通りの使い方ができるようにした。
もう一つ好調なルームシューズは、「HEYA ルームブーツ 」と「HEYA ルームシューズ」を販売している。同社はこれを8月に発売していた。プレスリリースには「ウクライナ侵攻に起因したエネルギー危機による節電で冬に室内温度を下げても暖かい先読み製品」と銘打っている。
さらにHEYA ルームブーツ 、HEYA ルームシューズ合わせて、ルームシューズは昨年実績の3倍の27万足に増産していた。同社の先手を打つ戦略がうかがえる。
HEYA ルームシューズ(980円)ライニング(内生地)にブラックアルミプリントを使用。ブラックアルミはワークマンの防寒着全般から防寒シュラフの内生地までよく使い、ルームシューズには初採用。ウォッシャブルで軽量だが、室内温度を少し下げて節電しても大丈夫な暖かさ
アパレル業界が苦戦を強いられている中、ワークマンは11月に発表した2022年9月中間単体決算で、売上高に当たる営業総収入を前年同期比8.9%増の602億800万円に伸ばしている。
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