インタビュー
「パパとママ」の声を完コピ! タカラトミーの読み聞かせスピーカーが話題に:あの会社のこの商品(3/5 ページ)
タカラトミーはAIを活用した読み聞かせスピーカー「coemo」を開発した。小さな子どもを寝かしつける前に親が行う昔話や童話の読み聞かせにもAIが使われるようになったが、一体どのような思いから開発に至ったのか? 開発担当に話をうかがった。
昔話や童話のテキストは改変
「coemo」では無料コンテンツを60本用意。そのうち45本が、「赤ずきん」「桃太郎」「ヘンゼルとグレーテル」など昔話や童話である。
昔話や童話には独自のアレンジを加えた。効果音やBGMはもちろんのこと、プロの絵本作家の協力を得てテキストを改変している。改変した理由を、五島さんは次のように話す。
「絵本では絵だけで伝えるページがありますが、『coemo』は絵を使わないので、絵だけのページで何が描かれているのかを補わないと内容が正しく伝わりません。原作を壊さない程度に、音声だけで内容が伝わるようにする必要がありました」
無料コンテンツ一覧。子どもの名前が入ることができるものは「きみの特別な日」「きみのクリスマスの夜」など、再生するたびにストーリーが変わるものは「ひまりちゃんと夜の音」「ひみつの冒険」など、入眠を誘うものは「すやすやおやすみ」「coemoといっしょ」「ふかふかタイム」といったものが該当する。“BRAIN SLEEP BGM”とあるものがブレインスリープとコラボしたコンテンツになる
残り15本はオリジナルストーリーと、睡眠の質を高めるさまざまなプロダクトを提供するブレインスリープとのコラボレーションによって実現した音楽である。
オリジナルストーリーは、「coemo」だからできるものを制作。子どもの名前を入れることができたり、再生するたびにストーリーが変わったり、入眠を誘ったり。タカラトミーがプロットをつくり、それを元に絵本作家と一緒に話をつくり上げていった。ブレインスリープとのコラボは、新規事業を模索する中で話をする機会に恵まれたことがきっかけで実現した。
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