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「パパとママ」の声を完コピ! タカラトミーの読み聞かせスピーカーが話題にあの会社のこの商品(5/5 ページ)

タカラトミーはAIを活用した読み聞かせスピーカー「coemo」を開発した。小さな子どもを寝かしつける前に親が行う昔話や童話の読み聞かせにもAIが使われるようになったが、一体どのような思いから開発に至ったのか? 開発担当に話をうかがった。

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有料コンテンツの販売も開始

 「coemo」は、6月16日、17日に開催された「東京おもちゃショー」でお披露目された。6月14日に「日本おもちゃ大賞」の賞を獲得が発表されたことから、会期中は大きな注目集めた。

 注目はその後も続き、7月まではメディアからの取材対応に追われた。用意したサンプルが足りなくなり、調整にひと苦労した。

 メディアの中でも特にテレビは、商品の魅力を十分に伝える効果があった。話すのが本職のアナウンサーが試しに使うことが多く、合成音声の再現度が非常に高いことがうかがえたからである。

 販促ではデジタルメディアを活用。中でも、小さな子どもを持つ親の多くがチェックしているInstagramの活用に注力した。「coemo」専用のアカウントつくり、情報を発信したりユーザーとコミュニケーションを取ったりするなどしている。

 ただ、「coemo」の魅力は体験しないと伝わらず、Instagramでは伝えきれない。廿樂さんは次のように話す。

 「体験いただかないと魅力が伝わりにくい商品ですが、使用者によってメリットや魅力が変わる商品でもあります。どのような商品かを分かりやすくInstagramで説明することで、『自分だったらこう使えそう』『このシーンに使いたい』と思っていただけるよう投稿しています」


タカラトミーの五島安芸子さん(左)と廿樂花蓮さん

 また、有料コンテンツの販売もスタート。10月から幼児教育実践研究所の「こぐま会」とのコラボによるオリジナルコンテンツをスマホアプリ「coemo」で販売している。

 11月からは、「声優による読み聞かせ」シリーズの販売もスマホアプリ「coemo」で始まった。価格は1話800円で、声優には古谷徹さんと野沢雅子さんを起用している。

 スマホアプリ「coemo」で事前に子どもの名前を登録しておくと、話の途中で子どもの名前を呼んでもらえる仕掛けを採用。子どもの名前を呼ぶときは、古谷さんと野沢さんの声でつくった合成音声が使われる。

 「coemo」は読み聞かせという親子の楽しい時間を豊かなものにする。クリスマスが近づいているが、子どもだけではなく親にとっても“ギフト”になるといってもいいだろう。

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