すかいらーく、「ネコ型配膳ロボット」全国2100店舗に導入完了 どんな効果があった?:癒し効果も?
ファミリーレストランチェーンを展開するすかいらーくグループは、2021年から導入を進めてきた配膳ロボットについて、今年12月27日時点でガスト、しゃぶ葉、バーミヤンなど全国約2100店舗に3000台の導入を完了すると発表した。グループが国内で運営する店舗の7割をカバーすることになる。
ファミリーレストランチェーンを展開するすかいらーくグループは、2021年から導入を進めてきたネコ型配膳ロボットについて、今年12月27日時点でガスト、しゃぶ葉、バーミヤンなど全国約2100店舗に3000台の導入を完了すると発表した。グループが国内で運営する約3000店舗のうち、およそ7割にあたる。
業態のコンセプトに合わせ、もともとロボットを導入しない店舗もあるため、これらを除けば、ロボットが必要なほぼ全ての店舗で導入が完了することになるという。
すかいらーくでは、顧客満足度の向上と働きやすい職場環境を目指し、21年8月から配膳ロボットの導入を進めてきた。ガスト、バーミヤン、ジョナサンなど67店舗で実施した顧客アンケートでは、ロボット導入に「満足」「大変満足」と回答した割合が9割に上った。
ロボットが一度に多くの料理を運べることで提供時間の短縮につながったほか、従業員がテーブルサービスなどのおもてなしに集中することで、サービスの品質が向上。配膳ロボットの表情やトークも癒しを与え、顧客の満足度向上に寄与したとみられる。
店舗で実施した調査では、ロボット導入後にランチピーク時の回転率が改善したほか、片付け完了時間の削減、従業員の歩行数の削減――といった効果が見られたという。
すかいらーくでは、導入時にロボット専任インストラクターが全店舗に出向き、店舗のレイアウトに合わせた配膳ロボットの動線などを確認。顧客や従業員の意見も踏まえてオペレーションの改善提案などをしているという。
すかいらーくは「中長期にわたる成長を目指し、ITデジタルを活用した顧客満足度の向上や従業員の働きやすい環境整備に積極的に取り組んでいく」としている。
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