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「トイレ行ったら全部埋まってた」を防止 満空状況の見える化サービスを開発したイオンディライトの狙い:清掃作業の効率化も目指す(2/4 ページ)
施設管理などを手掛けるイオンディライトは、「トイレ・ゴミ箱IoTシステム」を開発した。トイレやゴミ箱の利用状況などを可視化する。利用者の満足度向上だけでなく、清掃作業の効率化も目指す。
清掃コストを減らす
トイレIoTシステムは、清掃コスト削減も狙っている。
これまでは、各施設の清掃責任者が自分の経験や勘などに基づき、清掃する時間帯や頻度を決めることが多かったという。
同システムにより、トイレの個室ごとの使用回数が見える化できる。すると、「このトイレはそこまで使用されていないから、清掃回数を減らしても問題ない」「ここは使用回数が多いので、もっと清掃しよう」といったように、メリハリのついた清掃シフトを組むことが可能となる。また、トイレットペーパーの残量を可視化することで、適正なタイミングで補充したり、トイレットペーパー切れを防いだりもできるという。
清掃担当者は、トイレットペーパーの残量がゼロになる事態を防ぎたいという気持ちが強い。そのため、トイレットペーパーが半分くらい残っていても新品と取り換えたり、予備を多めに置いたりといった行動をとりがちだという。こうした無駄な作業を減らすことも狙っている。
トイレの長時間利用者情報を検知するようにしているのは、安全安心のためだ。同システムでは20分以上個室を利用していると、指定した端末にアラートが通知されるようになっている。トイレの個室に入ってどのくらいの時間が経過しているのかを全て把握するのは現実的に難しい。そこで、同システムにより、急病などで個室内で苦しんでいる利用者の早期発見を目指す。
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