「除夜の鐘を聞きながら救急措置」──年末年始も働く医師は42% 担当を「くじ引き」で決める医療機関も(1/2 ページ)
エムステージ(東京都品川区)は医師の冬休み・年末年始事情についてアンケート調査を実施した。
仕事に役立つ調査データ:
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「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」を運営するエムステージ(東京都品川区)は医師の冬休み・年末年始事情についてアンケート調査を実施した。その結果、年末年始の勤務予定について「勤務予定がある」とした人は4割程となった。
年末年始の勤務予定について質問したところ、最も多かったのは「勤務予定がない」(52.5%)で、次いで「勤務予定がある」(42%)、「まだ決まっていない」(5.5%)と続いた。回答した人からは、「年末年始は休診のため、勤務なし」(50代/消化器内科/クリニック・診療所勤務)、「産業医のため、会社指定の休みとなる」(40代/産業医/企業勤務)などのコメントが集まった。
「くじ引き」で勤務担当を決める病院も
年末年始に勤務する担当はどのように決めているかについては「話し合いや希望を募る」(39%)が最も多い結果になった。次いで「医局長や上司、事務などによって決められる」(16.4%)と続いた。また、年末年始の勤務は非常勤医師が担当するという医療機関もあるようで、「非常勤医師が勤務するため、常勤医師は勤務しない」(16.3%)も多く回答を集めた。その他、「くじ引き」(8.5%)や「勤務歴順・年功序列」(6.4%)などの回答も見られた。
回答した人からは「人数が少ないと、お互いの希望日の本心が分からず苦労した」(30代/腎臓内科/大学病院勤務)、「下っ端だけで話し合い、くじ引きで日直や当直の勤務を決めていた。上司にコンサルタントしたい案件が出てくる時のために、県内にいる上司を把握しておくのも大切だった」(30代/皮膚科/大学病院勤務)といったコメントが寄せられた。
取得する冬休みの日数では「3〜4日」(29.9%)が最多となり、次いで僅差で「5〜6日」(29.6%)となった。また、「7〜10日」(7.6%)と「10日以上」(2.2%)を合わせ、1週間以上休むとした人も10%いることがわかった。一方で、約16%が冬休みを「取得する予定はない」(16.3%)と回答した。
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