やはり「酔えるグミ」は無責任なのか UHA味覚糖が間違えたこと:スピン経済の歩き方(1/6 ページ)
UHA味覚糖のソフトキャンディー「パリピ気分」が、SNSで叩かれている。「お酒」をコンセプトにしていて、アルコール分が2.0%入っていることから、批判が噴出しているのだ。アルコールが含まれているお菓子は他にもあるのに、なぜパリピ気分は炎上したのか。
「これはダメでしょう! UHA味覚糖さん 何を考えてこんな商品を……」
「メーカーは無責任すぎる」
「このグミは誰がどの様な時に食べることを目的として、開発・販売に至ったのか」
そんな風にネットやSNSでボロカスに叩かれたのは、UHA味覚糖のソフトキャンディー「パリピ気分」である。実はこの菓子、商品名から連想できるように「酒」をコンセプトにしていて、アルコール分が2.0%入っている。メーカーWebサイトの商品説明を引用しよう。
『レモンに、ウォッカ粉末、ジンの香りのベースになるジェニパーベリー粉末を入れたので、ソフトキャンディなのに、まるで本格ドライレモンサワー♪後味すっきり、気分はハッピー♪』(UHA味覚糖の公式Webサイト)
そんな「パリピ気分」を一部の未成年者が「年確(年齢確認)されない酔えるグミ」と愛用しているという。ご存じのように、日本の法律で未成年者への販売や供与が禁止されているのは「アルコール飲料」のみで、アルコールが1%以上含まれている奈良漬やウイスキーボンボンは対象外であり、未成年者もノーチェックで購入ができてしまうからだ。
この現状に、アルコール依存などの問題に取り組む専門家がSNSで警鐘を鳴らしたところ、「知らなかった、もう少しで子どもに食べさせるところだった」など大きな反響があり、UHA味覚糖側に対して「配慮が足りない」「運転手が間違って口にしたらどう責任を取るのだ!」などと批判があふれたのだ。
もちろん、「擁護」の声もないわけではない。
アルコールが2%入っているということは一応パッケージにも明記はされており、小さな文字ではあるが、「お子様や運転時はご遠慮ください」という注意喚起もなされている。アルコール菓子に年齢確認がないのは法律の問題であって、メーカーをそこまで叩くのはお門違いだという人もいる。
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