やはり「酔えるグミ」は無責任なのか UHA味覚糖が間違えたこと:スピン経済の歩き方(2/6 ページ)
UHA味覚糖のソフトキャンディー「パリピ気分」が、SNSで叩かれている。「お酒」をコンセプトにしていて、アルコール分が2.0%入っていることから、批判が噴出しているのだ。アルコールが含まれているお菓子は他にもあるのに、なぜパリピ気分は炎上したのか。
アルコールが規制される可能性
また、コンビニで未成年者がノーチェックで購入できるアルコール菓子は「パリピ気分」だけではない。例えば、ロッテには「ラミー」「バッカス」という「洋酒チョコ」を展開しており、2022年11月にも冬季限定で、2.8%のアルコールが入っている「アップルブランデー」「ティーロワイヤル」を発売。こちらはセーフで「パリピ気分」だけ目の敵にされるのはさすがに気の毒ではという人もいる。
ただ、そういう擁護論を考慮したとしても、今回のUHA味覚糖は脇が甘すぎたと言わざるを得ない。企業危機管理に関わってきた立場から言わせていただくと、この手の新商品を企画・製造発売するメーカーとして最低限もっていなければいけない危機意識がごそっと抜け落ちているからだ。
それは一言で言ってしまうと、「アルコールはいずれタバコのように規制されていく恐れがある」という危機意識だ。
「は? バッカじゃねえの! 酒を規制するなんてそんなバカな話が許されるわけねえだろ」と怒る人も多いだろうが、実はそういう呑気なことを言っていられるのは日本にこもって生活しているからであって、海外に出れば「アルコール規制」は常識だ。
多くの国では成人であっても酒類の購入は身分証明書が必要だし、公共の場での飲酒は禁止されているので、日本のように河川敷のバーベキューや花見でベロベロになるのはご法度だ。また、日本の居酒屋のような「1980円で飲み放題」なんて提供方法も法律で禁止されているケースもある。
なぜこのような規制が世界で着々と広がっているのかというと、世界の「健康」を司るあの巨大組織が先進国を中心に各国政府に対して「酒を規制せよ」と圧力をかけているからだ。
その巨大組織とは、WHO(世界保健機関)だ。
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