調査リポート
星野リゾート、全国旅行支援「7割の施設が不参画」一体なぜ?:あえて「独自クーポン」にした理由(1/2 ページ)
1月10日から「全国旅行支援」が再開した。星野リゾートは国内の全宿泊施設のうち7割を「不参画」に決めた。その理由は一体なぜか?広報担当者に聞いた。
1月10日から再開した「全国旅行支援」。コロナ禍で打撃を受けた旅行業界を復興するための、政府による需要喚起策だ。その一方で日本有数の総合リゾート、星野リゾートは全施設のうち7割が全国旅行支援の「不参加」を選択した。それはなぜか――。
全国旅行支援は、1日あたり最大7000円相当を旅行者に補助する制度だ。これまでも制度利用者は多く、旅行関連業界は閑散期である1〜2月の需要喚起に期待する。
しかし星野リゾートは、国内の宿泊施設54施設のうち36施設、つまり7割程度の施設で全国旅行支援には参画しないこととした。その理由を同社の広報担当者に聞くと、「一般的には旅行需要が落ち込む冬の時期の下支えになっていると感じているものの、既に多く入っている予約済みのお客さまには適用されない制度だから」だという。また全国旅行支援の度重なる制度変更に伴う、利用客の混乱を避ける目的もあるということだ。
その代わりに同社では、新規・既予約に関わらず1人当たり3000円のクーポンを配布する「星野リゾート感謝祭」を実施している。制度利用の有無や予約のタイミングによって、利用客に不公平感を抱かせないためだ。
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