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無人店舗で「化粧品のサンプル」を配ったらどうなったのか 東急百貨店で試した予想以上の行列(1/5 ページ)

東急百貨店は、日立製作所が開発した無人小型店舗サービス「CO-URIBA」(コウリバ)を使った実証実験を渋谷の3店舗で展開した。同店舗では顔認証決済に加え、利用者の行動履歴の収集もできる。商品を購入した顧客に対し、コウリバでサンプルを配布したところ……?

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 省人化やマーケティングの効率化などの観点から、無人で運営できるスマート店舗が増えている。2020年3月には高輪ゲートウェイ駅改札内にAI無人決済コンビニ「TOUCH TO GO」(タッチトゥゴー)が、20年8月には中野区野方に無人で古着を売る「ムジンノフクヤ」がオープン。後者は、すでに4店舗まで拡大している。

 そんななか、日立製作所(以下、日立)では小売DX支援を目的とした無人小型店舗サービス「CO-URIBA」(コウリバ)を開発。


顔認証決済に加え、商品棚の重量センサーと上部の3Dセンサーで利用者の行動履歴を収集できる(日立製作所提供)

 22年9月には、東急百貨店(以下、東急)と協業し、東急が運営する渋谷の3店舗において店舗間の送客や相互利用を目的とした実証実験に取り組んだ。4000円以上のコスメ・ビューティー購入者が、東急の公式LINEアカウントに登録することで、コウリバで好きな化粧品サンプルを受け取れる仕組みだ。

 その結果、約5000人の新規LINEアカウント登録者を獲得、コウリバの利用率は想定以上だった。取得した顧客の行動データは、今後のマーケティングに生かすという。

 コウリバの活用により、どんな効果があったのか。日立 金融システム営業統括本部 Lumada事業推進部の西本友樹部長、東急百貨店 事業戦略室 事業開発部 DX推進担当マネジャー 吉田薫氏に聞いた。

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