飲食店経営者の9割が「インボイス制度導入に不安」 最も多い理由は?
Tokyo Smart Restaurantsは「飲食店経営とインボイス制度」に関する調査を実施した。回答者の9割以上が制度の導入に不安を抱えていることが分かった。
デリバリーサービスを一元管理するサービスを提供するTokyo Smart Restaurants(東京都新宿区)は「飲食店経営とインボイス制度」に関する調査を実施した。制度導入の不安点で最も多かったのは「制度の内容が難しい」(42.9%)だった。
インボイス制度への理解については、7割が「詳細まで理解している」「なんとなくは理解している」と答えたが、「あまり理解していない」(17.5%)、「まったく理解していない」(7.6%)という声もあった。
インボイス制度の導入についてどう思うか尋ねた。半数以上が「とても好ましいと思う」(14.7%)、「まあ好ましいと思う」(42.6%)と回答したことが分かった。一方で、「あまり好ましくないと思う」(26.8%)、「全く好ましくないと思う」(15.9%)という声も4割以上あった。
インボイス制度の導入で「店舗の経営に影響がある」と感じている人は81.5%に上り、回答者からは「消費税を納めないといけない」(30代男性・東京都)、「薄利の経営、小規模事業者の経営に非常に負担となる」(40代女性・和歌山県)などの意見が挙げられた。
またインボイス制度導入への不安は、「かなりある」(32.2%)、「ある程度ある」(44.9%)、「多少はある」(18.0%)と9割以上が不安を感じていることが分かった。不安なことや危惧していることでは「制度の内容が難しい」(42.9%)以外にも「消費税の負担が増える」(37.8%)、「取引先が減少する」(33.1%)とった理由が挙がった。
具体的な不安や疑問としては「取引先が加入していない場合、仕入税額控除が減額される可能性がある」(50代女性・東京都)、「新制度導入に関わるコストが事業者負担になるのに対して、助成金も無いので不安」(40代女性・福岡県)などの意見があった。
インボイス制度に対する何らかの準備や対策については、「既に済んでいる」(15.3%)、「現在取り掛かっている」(38.1%)、「これから取り掛かる予定である」(36.0%)を合わせた9割の人が行っていることが分かった。
具体的な対策としては「税理士に依頼している」(30代男性・東京都)、「会計ソフトの導入」(50代男性・千葉県)、「今後レジの印字システム導入や領収書などの作り直しを依頼する予定」(40代男性・福岡県)などの回答があった。
調査は2022年12月1〜2日に1003人を対象にインターネットで実施した。回答者の内訳は課税事業者が72.5%、免税事業者が27.5%だった。
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