スポーツジム倒産数、過去最高に コロナ禍でも利用者は回復傾向だったのになぜ?:2022年の倒産集計(1/2 ページ)
帝国データバンクは、2022年の企業倒産件数について集計し、分析結果を発表した。
帝国データバンクは、2022年の企業倒産件数(負債1000万円以上の法的整理が対象)を集計し、分析結果を発表した。倒産件数は6376件と前年から6.0%増(前年6015件)となり、19年以来3年ぶりの増加となった。フィットネスクラブ(スポーツジム)の倒産件数も前年の3倍を記録した。
業種別に見ると小売業を除く全業種で前年を上回っており、5年ぶりに100件以上増加した「サービス業」(前年1425件→1601件、前年比12.4%増)や、年間を通して資材価格の高騰が続いた「建設業」(同1066件→1204件、12.9%増)、00年以降初めて3桁を記録した「老人福祉事業」(同67件→129件、92.5%増)などで大幅に増加した。
倒産の主要因では、「販売不振」(4836件・前年比6.6%増)が全体の75.8%と最多だった。その他「業界不振」(58件・同61.1%増)は08年以来の大幅な増加率を記録し、「経営者の病気、死亡」(279件・同4.1%増)でも過去最多を更新した。
倒産態様別では、「清算型」倒産の合計は6186件(前年5818件、6.3%増)、「再生型」倒産は190件(同197件、3.6%減)発生した。「破産」は5912件(同5518件、7.1%増)、「特別清算」は274件(同300件、8.7%減)で、300件以上増加した「破産」は13年ぶりに増加幅を記録した。
また負債規模別に見ると、負債「5000万円未満」の倒産は3682件(同3665件、0.5%増)で、構成比は57.7%を占めた。資本金規模別では、資本金1000万円未満(個人事業主含む)の倒産は4297件(前年4041件、6.3%増)発生したことが分かった。
業歴別では、3年ぶりに業歴10年未満の新興企業(1875件、前年比20.4%増)が増加していることが分かった。業歴「30年以上」の倒産は2138件(同4.5%増)、このうち業歴「100年以上」の老舗企業の倒産は65件発生した。
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