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サントリーが“営業力”強化のため、データ分析に取り組んでいる背景:社内研修も実施(2/2 ページ)
コンビニやスーパーへの営業活動に役立てるため、サントリーがデータ分析に注力している。社内での研修会も実施している。どういった背景があるのか。
社内で研修を実施
データ分析の手法や考え方を社内に広めるために、サントリーはどういった体制を構築しているのか。
家庭用統括部の松下光太郎氏は、データ活用を推進するための研修立案や運営に携わるとともに、社内外のデータサイエンティストとの協業もしている。松下氏によると、本格的な研修に取り組むようになったのは2022年からだという。
データ分析の基礎的な内容をオンラインで講師が教えるだけでなく、参加者によるグループワークも実施している。単に学んで終わりとならないように、先進的な小売りチェーンの店舗を訪れるメニューも用意した。こうした結果、データ分析に基づいた棚割り案を小売りチェーンに提案するといった成功事例も出ててきているという。
今後、チェーンから提供されたID-POSデータだけではなく、サントリー社内に蓄積されたデータを活用していくことも考えているという。例えば、自社で運営しているオウンドメディアにどのような人が訪問し、どんなプロモーション施策に反応しているのか。こういったデータを分析し、役に立つ情報として小売りチェーンに提供できる。また、新しい販促のアイデアにつなげていくこともできる。
小売りチェーンの課題解決のため、サントリーは社内外のデータをこのように活用しようとしているのである。
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