ニュース
「中国依存リスク」鮮明に インバウンド急回復の裏で、クレカ決済データから分かること:三井住友カード、日本総研調べ(1/2 ページ)
三井住友カードと日本総合研究所は、訪日外国人の消費動向を分析したレポートを発表。関東・中部・東北ではコロナ前を上回る水準までインバウンド需要が戻っている。中国人観光客への依存度が高かった近畿などでは、回復の遅れがみられることが分かった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
三井住友カードと日本総合研究所は、三井住友カードが保有するのクレジットカード決済データを基に、訪日外国人の消費動向について分析したレポートを作成した。
地域別にみると、関東・中部・東北ではコロナ前を上回る水準までインバウンド需要が戻っているが、中国人観光客への依存度が高かった近畿などで、回復の遅れがみられることが分かった。
大阪府と大分県の比較から分かる「中国依存リスク」
大阪府のインバウンド決済額を見ると、回復の早い韓国人観光客などの決済額は増えているが、シェアの大きかった中国人の決済額が大幅に落ち込んでいることがうかがえる。
回復が先行している大分県のインバウンド決済をみると、特定の国に依存することなく、満遍なくインバウンド決済額が回復している。
関連記事
- 人口815人の村を「AR貞子」が救う? 奈良県・下北山村がだいぶ思い切ったコラボを決めたワケ
奈良県、下北山村が「貞子」とコラボした企画が盛り上がっている。ARをつかった観光アプリを開発し、貞子が村内の名所から出現するという企画だ。下北山村はなぜ貞子とのコラボを決めたのか、担当者に聞いた。 - 春節始まるも、中国人観光客が「日本」ではなく「タイ」に流れるやむを得ない事情
1月21日から春節に合わせた大型連休が始まった。しかし日本の観光地では中国人観光客の姿はあまり戻っていない。一方タイでは多くの中国人旅行客が訪れている。それはなぜか。 - 「女子小学生も飲む」 マック、3年ぶりコーヒー刷新の背景にある「カフェ需要」
マクドナルドが「プレミアムローストコーヒー」を全面リニューアルした。コロナ後回復しつつあるカフェ市場で、存在感を強める狙いだ。「本気カフェ宣言」掲げる、マクドナルドの戦略ビジョンについて聞いた。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.