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きっかけは父の強烈な一言 パナ社員が開発した新型「調理家電」は介護食をどう変えるのか:食べることをあきらめない(1/5 ページ)
病気や障がいなどにより、噛む力や飲み込む力が低下してしまった人と、その介護をする家族の願いをかなえようと開発された調理家電がある。パナソニック発のスタートアップ企業であるギフモ(京都市)が手掛ける「デリソフター」だ。
「家族と同じごはんが食べたい」「もう一度好きな料理を食べさせてあげたい」――病気や障がいなどにより、噛む力や飲み込む力が低下してしまった人と、その介護をする家族の願いをかなえようと開発された調理家電がある。パナソニック発のスタートアップ企業であるギフモ(京都市)が手掛ける「デリソフター」(5万9400円)だ。
デリソフターは料理や食材を柔らかくする調理家電。本体は炊飯器のような見た目で、2.0気圧の高圧力と120℃の蒸気加熱により、短時間で料理や食材を柔らかくする仕組みだ。
使い方は、柔らかくしたい食材や料理を専用調理皿にのせ、200ccの水とともに内鍋にセットして調理開始ボタンを押すだけ。専用調理皿には一般的な幕の内弁当をのせられる程度のスペースがあるので、1回で1食分の調理が可能だ。異なる食材も同時に柔らかくなるので、短時間で食事を用意できる。
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