チョコレート1粒365円→390円に 135ブランドを調査:「甘くない」値上げ
帝国データバンクは、「バレンタインチョコの価格」について調査を実施した。2022〜23年で比較可能なバレンタイン向けチョコレートの1粒当たりの平均価格は1粒390円だった。
帝国データバンクは、「バレンタインチョコの価格」について調査を実施した。2022〜23年で比較可能なバレンタイン向けチョコレートの平均価格は1粒390円で、昨年(365円)から25円上昇した。135ブランドのうち80ブランドで値上げが判明した。
このうち、国内ブランドは前年から18円アップの355円、ハイブランド品が多いフランスやベルギーなど輸入ブランドは33円アップの433円だった。
カカオ豆の価格(推定)は、昨年12月に比べ円ベースでおよそ2割上昇した。エネルギー価格の上昇に加え、海外からの輸入量も多く円安の影響を受けやすい砂糖、乳牛向けの飼料代や電気・ガス代の上昇で取引価格が引き上げられる牛乳の他、チョコレートを包むアルミやセロハン、箱などの包装資材も値上がりしたことで、値上げが相次いだ。
値上げしたチョコレートをみると、値上げ幅では1粒当たり「50円超」「30円以下」(各24ブランド)が最多となった。以下、「50円以下」(21ブランド)、「10円以下」(11ブランド)と続く。一方、据え置きは55ブランドだった。
国内と海外のブランド別にみると、ともに据え置きが多かった。値上げしたブランドでは、日本は「30円以下」が最も多かったのに対し、輸入ブランドでは「50円超」が最多となった。特に輸入ブランドは昨年内に進んだ急激な円安の影響も重なって調達価格が上昇し、「価格の引き上げを決めた」というケースがみられた。
調査は、全国の大手百貨店やショッピングモール、ホテル、著名な洋菓子店などで販売する135のチョコレートブランドで、昨年と価格が比較可能な商品を対象に実施した。
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