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「賃金、上がる予定なし」48.7% ビジネスパーソンに聞いた:自社ならではの手当も
旅行事業を手掛けるエアトリは、20代以上を対象に「働き方」についてアンケートを実施。コロナ禍を経ての賃金について尋ねたところ……。
旅行事業を手掛けるエアトリ(東京都港区)は、20代を対象に「働き方」についてアンケートを実施。コロナ禍を経ての賃金について、就業中の人の18.8%が「下がった」と回答し、「上がった」の8.3%を上回ったことが分かった。
最多は「変わらない」で72.9%。エアトリでは「物価上昇がいまだ止まらない現状かつ賃金が上がらないという非常に苦しい状況にある人が多いようだ」とコメントしている。
就業中の人に今後の賃金について聞くと、「上がる予定はない」が48.7%と、「上がる予定がある」の12.2%を大きく上回った。大手企業の賃上げが報道されてはいるものの、「上がる予定はない」「分からない」が合わせて87.8%を占めていた。
就業中の人に「自社ならではの制度・手当・福利厚生」があるか聞くと、「ある」と回答した人は16.5%。
「ある」と答えた人に内容を尋ねると、「医療補助制度。月にかかった医療費総額から認められたものに関しては一定額の補助金がある。 メガネやコンタクトレンズ、歯科受診にも活用できる」(50代・教育関係)、「12〜3月ごろまで寒冷地手当がある」(60代・メーカー)、「禁煙手当が月1万円。子育て支援が子ども1人につき1.5万円。フルタイム・パートともに皆勤手当て月1万円」(50代・運輸・交通・物流・倉庫)といった声があった。
インターネットを使った調査で、20代以上の796人(うち就業中の人は624人)が回答した。調査期間は1月31日〜2月5日。
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