「注射針」捨てる不届き者も! JR東がごみ問題解決のため新型“ボックス”を設置した狙い:駅で実証実験(1/2 ページ)
JR東日本が「リサイクルステーション」の実証実験を実施している。駅構内で排出される廃棄物を減らしつつ、再資源化を推進する。背景には、駅構内のごみ問題もあるという。
JR東日本が駅構内で排出される廃棄物を減らしつつ、再資源化を推進するための実証実験を実施している。その狙いと背景について、担当者に聞いた。
従来の駅ごみ箱は「ビンカン、ペットボトル」「新聞・雑誌」「その他」という3分別になっており、利用客が入れやすいように上向き投入口になっている。メタリックな外見で、目にしたことがある人も多いだろう。
実証実験では、分別を推進して再資源化することを目的にデザインを刷新。「リサイクルステーション」と名付けたボックスをいくつかの駅に設置することにした。
リサイクルステーションは「新聞・雑誌」「ビンカン」「ペットボトル」「廃プラスチック」「紙類・木類」の5分類とした。紙類・木類は「廃棄箱」であり、残りの4つは「資源箱」という位置付けだ。
分別を促すように下向き投入口になっているとともに、分かりやすいピクトグラムと色の表示にしている点が大きな特徴になっている。新聞・雑誌は緑、カン・ビンは青、プラスチックはオレンジ、紙類・木類は赤、ペットボトルは黄緑となっており、遠くからでもかなり目立つ。
分別を促す細かい配慮も見受けられる。例えば、ペットボトルのボックスには、「ペットボトル本体」「キャップ」「ラベル」が分けられた状態のイラストが描かれている。そして、隣接するプラスチックボックスにキャップとラベルを投入するよう呼び掛けている。
リサイクルステーションには、この取り組みがSDGsの達成に寄与することが分かるように「7、エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「9、産業と技術革新の基盤をつくろう」「11、住み続けられるまちづくりを」といった記述もある。
リサイクルステーションは、2022年11〜12月にかけて都内の東京駅と大崎駅、神奈川県の川崎駅にそれぞれ1台ずつ設置された。
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