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「オートミール」市場急拡大 これまでの健康食品ブームと何が違うのか?長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/8 ページ)

オートミールが大流行しており、市場規模も急拡大中だ。さまざまなプレーヤーが参入し、食べやすい提案がされている。

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 オートミールの市場が伸びている。

 新型コロナウイルス感染症が流行し始めた2020年初頭から、「ダイエットに効果的で手軽な健康食」という発信が強化されるようになった。拡散したのは美容系、ダイエット系、トレーニング系のユーチューバーやティックトッカー、インスタグラマーだ。これらのインフルエンサーによって、あまり知られていなかったオートミールのレシピが広まり、ブームとなっている。


オートミールが注目される理由は?(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 健康に良いされる食品の流行は、紅茶キノコ、プロポリス、玄米、全粒粉、果実酢、青汁、ウコン、ノニなどを健康雑誌がまず取り上げ、それをTVのワイドショーなどが拡散させるというようなケースが多かった。ところが、ネットが普及した今日では、インフルエンサーたちが動画をアップし、それがSNSで拡散されて流行になっていくのだ。

 オートミールは燕麦(オーツ麦)を脱穀し、加工したシリアル食品。粒が粗い「スチールカットオーツ」、押麦の形状をしている「ロールドオーツ」、ロールドオーツを細かく砕いた「クイックオーツ」、すぐ食べられる加工が施された「インスタントオーツ」などがある。

 水を入れ加熱し、味付けをしないとパサパサであまり味がないので食べにくい(インスタントオーツを除く)。お湯に入れてなじむと独特の粘り気、とろみが出てくるので、好き嫌いが分かれるかもしれない。


各社のオートミール

 燕麦は食物繊維が豊富で、食後の急激な血糖値上昇が見られない低GI食品であり、食物繊維が豊富で、整腸にも効果がある成分を含む。それでダイエットや体づくりに適しているとされる。鉄分、カルシウム、タンパク質などもバランス良く含まれる。

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