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「中身が見える冷蔵庫」が好調 なぜ開発したのか「背伸びせず使える冷蔵庫」も(6/6 ページ)

新潟県燕市の家電メーカ「ツインバード」が開発した最新の冷蔵庫は、ドアに触れると開けなくても中が透けて見える。使いやすい冷蔵庫が生まれるまでの歩みを、企画・開発担当者にうかがった。

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別の冷蔵庫を買ったのにキャンセルした人も

 価格は同社公式オンラインサイトで20万円と同サイズの冷蔵庫より割高なものの、いまのところ「背伸びせず使える冷蔵庫」(16万2000円)よりも多く出荷されている。小売店からは高く評価され、それが売れ行きにも反映されている。購入者の中には、別の冷蔵庫の購入を成約していたのにキャンセルして買い直した人もいたという。

 「私たちにしては相当チャレンジングな商品ですが、主力の家電量販店のほとんどで取り扱っていただいております。初動はよく、いいスタートが切れたと思っています」(岡田氏)。小売店の中には、独自のキャンペーンを実施するところもあるほどだ。


(左から)ツインバードの伊藤完也氏、神成紘樹氏、岡田剛氏

 中身が見える機能はややもすると、色物っぽく見られかねない。しかし、コンビニの冷蔵ショーケースは中身が見えるのが当たり前だ。中身が見えないとムダな開け閉めが増え、冷気を逃してしまうというデメリットが生じる。これは家庭用冷蔵庫でも同じだ。

 「生活の中で当たり前に使ってもらえる機能に育てていきたいです」と中身が見える機能について話す神成氏。これまでの当たり前にはとらわれない使用者の視点を大切にした価値を分かってもらえるようにしていきたいという。

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