コラム
「売り上げを2倍にせよ」 上司の“ムチャぶり”に応えるために、まずやるべきこと:小さく分けて考える(1/2 ページ)
「売り上げを2倍にせよ」――上司からこうオーダーを受けたら、あなたならどうしますか? 一見すると無理難題でも、小さく分けて考えるとヒントが見えてくる……。
この記事は、『小さく分けて考える』(菅原 健一著、SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
「今期の売り上げを2倍にしろ」と言われたら……
もし、今あなたが、Webメディアの広告媒体を運営するチームのリーダーだったとして、「今期の売り上げを2倍にしてほしい」と言われたら、どうするでしょうか?
データを見ると、図のような状態になっています。本音では無理だと思いつつも、何かアイデアを出そうとして……
「人を増やした方がいい?」
「今はWebサイトだけ扱っているけれど、動画もやった方がいいんじゃないか? 今流行だし」
「もっと効率的にWebサイトの制作ができるように、何か機材を入れた方がいいんじゃないか」
「いっそのことターゲットを変えて、別のメディアを立ち上げては……」
などと、いろんな話が出てくると思います。
でも、さまざまな会社でお話をうかがっていると、そうしたアイデアは思い込みであることも多いし、労力がかかるだけでうまくいかないことも多いのです。特に多いのは、
「目標は2倍だから、2倍の数のお客さんに営業してなんとか達成しよう」
「人を増やそう」
というものです。
でも、そんなことは続くでしょうか? とにかく「頑張ろう」という組織・個人は、目標がどれだけ高くなっても「頑張ろう」で済ませようとするでしょう。身も心も擦り切れるだけです。人を増やすのはそもそも人件費がかかり、かえって目標から遠ざかるということもあるでしょう。
関連記事
- なか卯が今でも「250円の朝食」を提供している理由 ライバルは牛丼チェーンではなかった
なか卯は、業界でも屈指のリーズナブルな朝食メニューを提供している。物価高騰が叫ばれる中で、なぜ低価格を維持しているのか。その理由を担当者に聞いた。 - 「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
ローソンが価格据え置きで人気商品の重量を47%増量した期間限定キャンペーン「盛りすぎ!チャレンジ」を開始し、その取り組みが注目を集めている。キャンペーン開始以降の販売も好調で、一部商品で品切れが相次ぐほどだ。 - コメダは「ボリュームありすぎ」だからいい 4人家族がたどり着いた朝食の“最適解”
大手喫茶チェーン「コメダ珈琲店」はボリュームの多さが特徴。4人家族で朝食をとるのには最適な場所だという。その理由は? - 「580円の朝焼肉」誰が食べている? 焼肉ライクが開店を“4時間”早めてまで始めたワケ
焼肉ライクは「朝焼肉セット」という朝食メニューを2020年8月から展開している。コロナ禍で時短営業を余儀なくされ、「朝の時間帯」に活路を見出したのがきっかけ。今はどのように利用されているのか取材した。 - 脱「1皿100円」で沈むスシロー、くら寿司 値上げが受け入れられない根本原因
くら寿司が2022年10月期決算を発表し、2期連続の営業赤字となった。回転寿司業界では値上げが進み、「1皿100円」時代が終焉を迎えようとしている。一方で、値上げは反発を招くもの。どうすればいいのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.