ジョージア=「おじさん」から脱却 ブランド刷新で、スタバやタリーズから奪う客層とは?:48年目(2/2 ページ)
日本コカ・コーラは、ペットボトルコーヒー「ジョージア」をブランド刷新し、3月20日から新製品を発売する。「1975年にジョージアが誕生して以来、最大規模のブランド刷新になる」(同社マーケティング部コーヒー事業部の朴英俊部長)と意気込む背景には、ジョージアを含むRTD(Ready to Drinkの略で、容器入り飲料のこと)コーヒー市場の課題があった。
RTDコーヒーの在り方が変わる
刷新した新製品のコンセプトは“五感を刺激するコーヒー体験”を提供すること。これまで展開してきた「ジョージア ジャパン クラフトマン」シリーズを「ジョージア THE ブラック」(メーカ希望小売価格159円)、「ジョージア THE ラテ」(同169円)、「ジョージア THE 微糖」(同169円)、「ジョージア THE ゼロ」(同159円)へと変更した。
「ジョージア ジャパン クラフトマン」シリーズで支持されていた、すっきりした後味はそのままに、コーヒー感にこだわったコクと香り、しっかりした味わいを引き出した。厳選した深煎り豆を使用し、丁寧に時間をかけて抽出することで、豊かな香りとなめらかさ、コーヒー本来の味わいの絶妙なバランスやコクも楽しめる味わいに仕上げたという。
また、小容量タイプの「ジョージア キャラメルアフォガート ラテ」「ジョージア ビターショコラ ラテ」(メーカ希望小売価格は各129円)も同日から発売する。甘味を強調した2商品は、昼食後、おやつの時間、仕事・勉強の合間のご褒美などのタイミングに、デザート感覚で飲むことを目指して開発したという。
新しいブランドロゴは「Inner Glow(インナーグロウ/内側から広がる輝き)」をテーマに、14年ぶりに刷新。これまで青や黒が中心だったブランドカラーはジョージアイエローと呼ばれる黄色を採用した。
ブランドロゴの形状は自身の内側から放たれる輝きを表す菱形に変更した。立ち昇るコーヒーアロマと、そこから広がるポジティブさと自信を表現した輝くコーヒー豆をデザイン上部中央に配置した。
48年前、缶コーヒーから始まったジョージア。今後は缶コーヒーのパッケージデザインも新しいロゴに統一予定だという。「コロナ禍を脱却しつつある今こそ、ジョージアを含むRDTコーヒー市場が拡大するチャンスです。今回のブランド刷新で、RTDコーヒーの在り方が変わると確信しています」(朴氏)
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