忙しいビジネスパーソンが楽しく英語を学ぶ、どうすればいいのか:英語×リスキリング(2/5 ページ)
「リスキリング」という言葉をよく耳にするようになりました。ある調査によると、スキルアップのために「英語」を学んでいる人が多いことが明らかに。忙しいビジネスパーソンが効率よく英語を学ぶには、どうすればいいのでしょうか。
身に付けるべきスキルはリスニング力
英語のスキルの中で、ビジネスパーソンが特に重視すべきなのは「リスニング力」です。リーディング力は今話題のChatGPTやDeepLのような翻訳精度の高まりによって、以前より英語を読むことで困ることは少なくなってきたはず。しかし、リスニング力は海外の人とコミュニケーションをとるときや、会議などで必要になるスキルで、今後もビジネスパーソンにとって身に付けておくべきスキルの一つです。
相手が言ったことがよく分からない、聞き取れないといったシーンで、商談を進めることは難しいですよね。では、忙しいビジネスパーソンがスキマ時間を使って効率よくリスニング力をアップさせるにはどうすればよいでしょうか。個人的には英語を聞くだけではなく、ネイティブの発音を声に出してマネしてみることが大切だと思っています。
使用するものは、さまざまな分野の講演を無料で見れるサービス「TED Talks」でもよいですし、映画、ドラマ、YouTube、音楽でもよいです。とにかく自分が興味を持てる分野を使ってマネしてみることが重要です。
トレーニングをする際、いろいろなものを使うのではなく、なるべく一つを選んでそれを繰り返し練習してください。ちなみに、私はどうしたのか。05年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスティーブ・ジョブズのスピーチを何百回も繰り返し再生し、発音の練習を通してリスニング力を向上させました。
次に、リスニング力を向上させるための学習方法を紹介します。今回は、海外映画で学ぶ方法を挙げてみます。
映画を使って英語学習をする際、まずは映画を見て、内容を理解してください。これは日本語で大丈夫です。
2回目以降は字幕を付けながらでもよいので、英語を聞くことに集中してください。そうすると全く聞き取れないシーンと、ある程度聞き取れるシーンがあると思うので、聞き取れるシーンと聞き取れないシーンを分けてください。
次に大切なことは、聞き取れたシーンを、完璧に理解してリピートできるようにすること。難易度の優しいシーンからステップを踏むことがポイントです。歌で例えると「サビだけなら完璧に歌える」といった感じです。「あれもこれも」同時に進めることは難しいので、とにかく細かく区切ってトレーニングしていくことがポイントになります。
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