出店したい飲食店のジャンル 3位「バー」、2位「カフェ」、1位は?:2015年調査と比較
シンクロ・フードは、2022年に当サイト上に新規登録された会員情報から、出店希望の多い業態のランキングと出店予算の分布の動向を調査した。調査の結果、「出店したい業態」の1位は、「居酒屋・ダイニングバー」という結果に。
飲食店の出店・運営支援サイトを手掛けるシンクロ・フード(東京都渋谷区)は、2022年にサイト上に新規登録された会員情報から、出店希望の多い業態と出店予算の分布を調査した。出店したい業態1位は「居酒屋・ダイニングバー」(23.0%)だった。
以下、「カフェ」(18.0%)、「バー」(15.5%)、「ラーメン」(6.0%)、「カラオケ・パブ・スナック」(5.8%)と続く。
15年の調査結果と比較すると、4位までの順位は変わらなかった。しかし1位の「居酒屋・ダイニングバー」は、前回比で約4.5ポイント下げ、2位の「カフェ」との差も縮まっている。同社は、「コロナ禍で居酒屋の経営難が頻繁に報道されたことや団体客の減少、遅い時間帯の利用客が減少していることなどが影響している可能性がある」と分析している。
また、前回11位の「テイクアウト」が7位に、16位の「お弁当・惣菜・デリ」が10位に順位を上げた。これらもコロナ禍で需要が伸びた業態であり、参入障壁が比較的低い業態でもあるため人気が高まったようだ。
出店予算の動向はどう変わった?
出店予算を見ると、48.4%が「500万円以下」での出店を希望。15年調査では「500万円以下」は41.8%で、6.6ポイント増加していた。
同社は、「出店したい業態ランキングで上位にランクインした『テイクアウト』『お弁当・惣菜・デリ』が比較的低コストで出店することができるため、これらが出店予算を下げている原因の一つとも考えられる。
出店予算が減少傾向とはいえ、1000万円を超える予算での出店検討者が2割と、コロナ禍を経て初期費用をできるだけ抑えたい低額出店希望者と、予算をしっかりとかける高額出店者との二極化がさらに進んでいる」とコメントした。
今回の調査は、「飲食店ドットコム」に新規登録された会員(飲食店)のうち、業態・出店予算情報を保有するデータを対象とした。期間は22年1月1日〜12月31日。出店希望の多い業態ランキングの調査対象数は2万2357件、出店予算の分布動向の対象数は1万8334件。
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