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小田急電鉄、月平均1.4万円の賃上げ 30年ぶり水準 初任給も10%超アップ:私鉄トップクラス
小田急電鉄は4月3日、若年層の社員を中心に、平均で月額1万4000円程度の賃上げを同月から実施すると発表した。上げ幅は現行の賃金制度で過去最高。初任給も私鉄トップクラスの23万6600円に引き上げる。
小田急電鉄は4月3日、若年層の社員を中心に、平均で月額1万4000円程度の賃上げを同月から実施すると発表した。上げ幅は現行の賃金制度で過去最高。初任給も私鉄トップクラスの23万6600円に引き上げる。人材の確保と定着を図るのが狙い。
賃上げは管理職を除く一般従業員を対象に実施。上げ幅は若年層を中心に最大で13%程度となる。平均で月額1万4000円程度の賃上げとなり、約30年ぶりの高水準となる。
初任給は大学卒(総合職)で前年度から2万1600円(10%)引き上げ、23万6600円に。高校卒(エキスパート職)では前年から2万3000円(13%)引き上げ、20万1100円となる。
同社はこの日、入社式を開き、34人の新入社員が入社した。2005年3月に箱根観光専用特急としてデビューし、22年3月に定期運行を終えた「特急ロマンスカー・VSE(50000形)」の展望席で初めて開催した。
星野晃司社長は「世の中は加速度的にDX化が進み、人々のライフスタイルや価値観もさらに変化する。世の中の動向に関心を持ち、必要な情報を取り入れ、常に考え、業務を進化させていくことが重要だ」と新入社員を激励した。
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