ジンズがコーヒーショップをオープン 創業の地で新たな試み:JINSのノウハウを生かす
ジンズは、新規事業としてコーヒーショップの運営を始める。4月12日、群馬県前橋市に「ONCA(オンカ)COFFEE & ROASTERY 前橋店」をオープン。
眼鏡ショップを展開するジンズは、新規事業としてコーヒーショップの運営を始めると発表した。4月12日、群馬県前橋市に「ONCA(オンカ)COFFEE & ROASTERY 前橋店」をオープン。創業の地である前橋で、本格的なコーヒーを気軽に楽しめる場を提供する。
店舗は同社の前橋本社前に構える。コーヒーメニューは、ドリップコーヒー「KURO」と、カフェラテ「SIRO」の2種類。どちらも日替わりでブレンドしたコーヒーを提供する。
同店は、コンセプトとして「コーヒーを、『好き』に出会えるまでご案内します。」と掲げており、コーヒーに詳しくない人も日替わりでさまざまな味を楽しめるようにする。店頭では、使用したコーヒー豆を紹介する「豆カード」を用意。そこから二次元コードでオンラインショップにアクセスし、豆の購入などができる。また、お気に入りの味が見つかれば、ドリンクやコーヒー豆の銘柄指定をして購入することも可能だ。
同社によると、「複雑だったメガネの買い方を分かりやすくしたJINSのノウハウを生かし、分かりにくいコーヒーの買い方もシンプルにした」という。店名の「ONCA」は、群馬弁で「心穏やかなさま」を意味する「おんか」から着想を得て命名しており、地域の人たちに快適で豊かな空間を提供することを目指す。
また、4月28日には2号店「ONCA COFFEE ミーナ天神店」を福岡市に出店する。眼鏡ショップとコーヒーショップが共存する店舗になるという。
ジンズホールディングスは、地域に根ざした事業を多数展開している。2015年、多様な人材の活躍機会を創出する農業事業「JINS norma(ノーマ)」を前橋で立ち上げ、現在は障害のあるスタッフ約50人が活動している。また、21年には、ベーカリーカフェを併設した複合施設「JINS PARK 前橋」をオープンし、地域の人たちとワークショップなどを行う場として機能させている。
こういった活動を発展させ、「地域での“人”と“食”の循環を目指す」(同社)プロジェクトに着手しており、今回のコーヒーショップ事業はその第1弾になる。JINS normaのスタッフが選んだ豆で入れたコーヒーを通じて、地域の人たちとの接点をつくる。加えて、コーヒー豆のカスをJINS normaの畑の肥料として利用する実験も始めており、将来的には農作物の栽培、加工、販売やフードロス削減を連携させながら事業展開することも見据える。
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