仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ゴールデンウィーク中に旅行に行く人は、どのくらいいるのだろうか。10〜70代の男女に聞いたところ「旅行に行く(たぶん行くを含む)」と答えたのは26.5%と、前年より9.3ポイント増加していることが、JTBの調査で分かった。
「旅行に行く」と答えた人の割合を見ると、コロナ禍中の2021年(10.3%)と22年(17.2%)は大きく落ち込んでいたが、23年はコロナ禍前の19年(26.3%)の水準にまで戻している。
「旅行に行かない」という人に、その理由を聞いたところ「ゴールデンウィークは混雑するから」(42.5%)と答えた人が最も多かった。以下「ゴールデンウィークは旅行費用が高いから」(31.1%)、「家でのんびりしたいので」(26.1%)、「収入が減ったので支出を控える」(14.5%)、「他の時期に旅行に出かけるから」(14.3%)が続いた。
「新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」は13.2%で、前年より26.2ポイントも減少しており、環境に大きな変化があったことがうかがえる。
ゴールデンウィーク中に旅行に行くという人に、行き先を尋ねたところ「海外」が3.0%と前年より1.5ポイント増。人気が高いのは「ハワイ」、次いで「韓国」となっている。
国内の行き先については「関東」(20.0%)が最も多く、次いで「近畿」(16.8%)、「東海」(10.6%)、「九州」(9.4%)という結果に。
居住地別に旅行先を見ると、旅行先と居住地が同じ人の割合は「北海道」(68.9%)と「九州」(62.9%)で60%を超える一方、「関東」は29.5%にとどまった。前年と比較すると、近畿地方以外のすべての地域で、居住地域外への旅行が増えていた。
JTBは「コロナ禍中は感染症対策として居住地域内の旅行先が選ばれていたが、今年は居住地域外を目的地とする人が増える傾向にある」とコメントした。
インターネットによる調査で、対象は15〜79歳の男女(事前調査2万人、本調査2060人)。調査期間は3月13〜20日。
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