スノーピークが「街」を開発 どんなところなのか:新潟市に誕生
スノーピークは、住宅や商業施設を備えた街「野きろの杜」を新潟市にオープンする。地元企業と協働し、自然やアウトドアに触れる暮らしを提案。地域コミュニティーの活性化を図る。
アウトドア用品を手掛けるスノーピークは4月22日、住宅や商業施設を備えた街「野きろの杜」を新潟市にオープンする。地元企業と協働し、「人と人がつながる、野遊びのある街」をコンセプトに掲げて開発を進めていた。自然やアウトドアに触れる暮らしを提案し、地域コミュニティーの活性化を図る。
野きろの杜の所在地は、新潟市西蒲区和納。6600坪(約2万2000平方メートル)以上の広大な土地を開発した。新潟市の企業である新潟土地建物販売センター、石田伸一建築事務所と3社で開発を進めてきた。
野きろという名称は、地名である和納の「和」の中にある「ノ」「木」「ロ」から名付けたという。
敷地内の住宅エリアには、すでに分譲を開始している34区画の分譲住宅と、8戸の賃貸住宅を備える。一戸建て住宅では、ウッドデッキ、土間リビング、庭のどれかを設置してもらうことで、“アウトドアリビング”のある暮らしを提供する。また、分譲エリアの中でも、田園に隣接する南側の8区画は敷地を広くし、全て平屋に統一。この8区画の住民はもちろん、他の住宅の2階などからも広大な田園風景を見られるようにした。
加えて、商業エリアとして「Mall Site 野きろ」を整備。スノーピークの商品を取り扱う店舗やフラワーショップ、コーヒーショップなどが営業を開始する。
さらに、街の中央部にはコミュニティー広場「Life Site 野きろ」を整備した。広場には、バーベキューなどができるデッキテラスを設置。ファイヤーピット(焚き火台)もあるため、気軽にキャンプ気分を味わえる。また、定期的にマルシェを開催する計画で、地元の生産者や飲食店に出店してもらう。住民以外も利用可能とし、コミュニケーション創出の場とする。
今回の事業は、スノーピークが2015年から展開している「アーバンアウトドア事業」の一環。地元企業と協働して街づくりに参画することで、「短絡的な利便性や収益性ではなく、中長期的な視点で街を育てて魅力を増進する」(同社)ことを目指す。
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