ニュース
ハッピーターン、第2の「魔法の粉」開発 発売47年のタイミングで世に出した、深い理由とは?:「公式ライバルに」(3/3 ページ)
ハッピーターンの1976年の発売から47年となる今年、亀田製菓は第2の「魔法の粉」を開発した。その名も「ハッピースパイス」。50回以上の試作を経て完成させた。
第2の「魔法の粉」あえて発売47年に出したワケ
ハッピーターンが最初に発売されたのは1976年。当時、第一次オイルショックの影響で日本中が不景気だった中、「幸せ(ハッピー)がお客さまに戻ってくる(ターン)ように」という願いをこめて開発された。
今回、発売から47年のタイミングで第2のやみつきパウダーを世に出したのはなぜなのか。
「昨今は新型コロナウイルスやウクライナ情勢など、社会情勢が大きく変化する中、発売当時の思いに立ち返り、多くの方に幸せが戻ってきてほしいとの思いを込めました」
「あと3年待って発売50周年の節目に合わせることもできましたが、一日でも早く幸せが戻ってくるようにと願い、47年のこのタイミングとなりました」(林さん)
22年12月には、東京駅一番街「東京おかしランド」に、同社初となるキッチン付きアンテナショップ「カメダセイカ」をオープンさせた。子どもも大人も楽しめると謳い、店内キッチンでは「亀田の柿の種」「ハッピーターン」の出来立て商品を提供する。ここでもハッピーターンの出来立て商品「パウダーマニア」は人気ナンバーワンだという。
幸せがお客さまのもとに戻ってくるように――。その味わいもさることながら、商品開発に込められた揺るぎない思いが、ハッピーターンの不動の人気を確立させたといえそうだ。
関連記事
- 亀田の社員も解けない? 「ぽたぽた焼」難しすぎるクイズに反響 包装にもこだわる理由
「心のやさしい人が、コンビニでよく買うものな〜んだ?」――。先日、亀田製菓の「ぽたぽた焼」の個包装に載せられたなぞなぞがSNSで「難しすぎる」と話題になった。個包装に載せるなぞなぞや豆知識は、どうやって作っているのだろうか。 - 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。 - 1泊400万円超も 「超高級」外資系ホテル、日本に続々初進出のワケ 専門家に聞いた
富裕層の外国人旅行者の需要を見込み、日本初となる外資系の超高級ホテルが都内に相次ぎ進出している。4月4日、JR東京駅前にイタリアの高級ブランド、ブルガリが「ブルガリホテル東京」をオープンした。今秋にかけてハイアット系列の「ホテル虎ノ門ヒルズ」、アマン系列の「ジャヌ東京」などが開業を控える。なぜいま、超高級ホテルの日本初進出が相次いでいるのか。ホテル評論家の瀧澤信秋氏に話を聞いた。 - 「その苦情、行き過ぎでは?」 バス会社がカスハラの意見広告を出した真意
「その苦情、行き過ぎじゃありませんか?」――。3月、秋田県のバス会社が地元紙に出稿したある意見広告が、SNSや新聞報道を通じて大きな話題になった。利用者が過度な要求を突きつけるカスタマーハラスメント(カスハラ)への意見を表明したもので、「お客様は神様ではありません」との強い表現も見られる。相当な怒りを抱いているものと想像し話を聞くと、当初のイメージとは異なる回答が返ってきた。 - 刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話
魚介類にひそむ寄生虫「アニサキス」による食中毒被害が増えている。この食中毒を防ぐため、創業以来30年以上に渡り、アニサキスと戦い続けてきた水産加工会社がある。昨年6月、切り身に電気を瞬間的に流してアニサキスを殺虫する画期的な装置を開発した。開発秘話を社長に聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.