コラム
なぜ「サンドイッチマン」は復活したのか 辞書から消えた言葉が面白い:週末に「へえ」な話(5/5 ページ)
『三省堂国語辞典から消えたことば辞典』という書籍が登場した。辞書から消えた言葉を紹介しているわけだが、読者に好評のようで。SNSで話題になっているだけでなく、発売1週間で重版も決定。担当の編集者に、辞書ができるまでの裏話を聞いたところ……。
人間が必要とする言葉の数
ところで、辞書を刊行してから長い年月がたっているわけだが、これまでどのくらいの言葉を削ってきたのだろうか。「最近の言葉はデータに残っているのですが、昔のものについてはよく分からずでして。少なくとも1万語以上は削除しているはず」(奥川さん)という。
データが残っていない中で、消えた言葉をどのように探したのかというと、すべての版を比較したわけではない。例えば、三版と六版を比べて消えた言葉を探す。そこからいつ消えたのか、といったことを繰り返したそうで。慣れていない人間がやれば、1時間ほどで「きーっ!」となりそうな作業である。
第八版では1100語を削ったわけだが、7000語ほど削った版もあるそうだ。言葉のはやり廃りのスピードは、「最近のほうが速いよね」となんとなく感じていたが、辞書の数字を見る限り、昔のほうが多いこともあった。
ネットの発達によって情報量は爆発的に増えた――。このように言われているが、人間が必要とする言葉の数は、昔も今もそれほど変わらないようだ。
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