なぜ、セブンは300円「スムージー」を推しまくるのか 期待されている大きな役割:戦略を探る(1/2 ページ)
セブン‐イレブン・ジャパンが「お店で作るスムージー」に注力している。24年2月末までに全国拡大を予定しているが、期待されている役割とは?
セブン‐イレブン・ジャパンが「お店で作るスムージー」に注力している。2017年に一部店舗で販売を開始し、現在は約4000店舗まで拡大。24年2月末までに全国展開を予定している。背景に何があるのか。
スムージーは、素材のフレッシュ感を味わえるよう急速凍結した果物・野菜と、野菜ピューレや果汁などを凍らせたアイスキューブを組み合わせている。冷凍ケースにある商品を取りだし、店内にある専用マシンにセットすると、約70秒で完成する。
店頭では、アイスキューブに豆乳や蜂蜜を使用した「いちごバナナソイスムージー」や、アイスキューブにヨーグルトを使用した「ダブルベリーヨーグルトスムージー」(いずれも300円)などを提供している。
スムージーを若者に訴求するため、3月に開催されたファッションイベント「東京ガールズコレクション」で試飲会を実施している。同社の役員によると、こうした販促をするのは珍しいとのこと。今後も、タレントとのコラボやSNSの活用などを通じて大々的に告知していく方針だという。
セブンにおけるスムージーの購入層は20〜30代女性がメインであり、コンビニ業界全般が取り込みたい若者層に訴求する有力な商品となっている。
スムージーはフードロス削減にも寄与している。例えば、グリーンスムージーのアイスキューブには、通常では廃棄されてしまうブロッコリーの芯の部分をピューレ状にして使用している。組み合わせ次第では、味は問題ないのに見た目の問題で廃棄されてしまっている果物や野菜を活用できる。
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