名古屋の「中日ビル」24年春に開業、建て替え後の機能とは?:新たなランドマークに
2024年開業予定の「中日ビル」(名古屋市)について、中部日本ビルディングがコンセプトなどの詳細を公表。長年親しまれた旧ビルのイメージも引き継ぎながら、新たなランドマークとして幅広い層に訴求する。
名古屋市で建て替え工事が進む「中日ビル」について、事業者の中部日本ビルディングがコンセプトなどの詳細を公表した。2024年春のグランドオープンに向けて、新たなランドマークとして幅広い層に訴求し、盛り上げを図る。
建て替え前の中日ビルは、名古屋の中心部・栄で1966年に開業。「中日劇場」などの文化施設のほか、催事場や店舗などを備えた多目的ビルとして長年定着していた。建て替えのため、2019年3月に閉館した。
新しい中日ビルは「名古屋・栄の新たなランドマークへ」をコンセプトに、栄エリアの新たな象徴の一つとすることを目指す。ビルを上空から眺めたイメージを表現したロゴマークや、タグライン「これからも、まちとサカエる。」も設定した。
ビルの低層部には「ショップ&レストラン」のフロアを設ける。地下1階は栄エリアの広大な地下街と直結。買い物や食事の利便性向上に加えて、新たなにぎわいの創出を目指す。また、旧ビルにあった「中日文化センター」や「全国物産観光センター」もこのフロアに入る。
6階には「中日ホール&カンファレンス」を新設。講演会やコンサートなどの利用を想定した多目的ホールと、大小8室の会議室を設ける。ホールとカンファレンスエリアを一体的に利用することも可能で、「都心型MICE」の機能も備える。
7階から出られる屋上広場には、ウッドデッキや芝生を配置し、壁面緑化を施す。旧ビルの象徴だった回転展望レストランのモチーフを引き継ぎ、円形デザインを採用している。
高層部はオフィスとホテル。貸室面積で栄エリア最大級となるオフィスには、オフィスワーカーの専用ラウンジも設置し、柔軟な働き方に対応する。ホテルは「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」が入る。ロイヤルパークホテルズが展開する「THEシリーズ」の旗艦ブランド「アイコニック」が名古屋初出店する。
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