吉野家が「牛丼とから揚げの店」を目指してる!? 並々ならぬやる気を見せている理由:注力の理由は?(2/3 ページ)
吉野家がから揚げを第2の看板商品にしようとしている。キャンペーンや販促などに積極的に取り組む理由は?
販促にも注力
今後は、販促にも注力していく。
例えば、吉野家の公式Webサイトを開くと、トップページにはから揚げを調理しているシーンが出てくる。一瞬、から揚げ専門チェーンと勘違いしてしまいそうなほどのインパクトがある。
また、5月8日からはから揚げ商品を10%オフする「から揚げ祭」を実施。同イベントに関する店頭ポスターを掲出するとともに、5月9日からは一部地域でから揚げに関するテレビCMも打ち出す予定だ。
広報担当者は「全店舗の3分の2がから揚げを販売中であることから、販促に対する土壌が構築できていると捉えました。5月8日以降は新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行するので、店内飲食の活発化を期待しています。また、これまで割引対象をテークアウト限定としていましたが、今回初めて店内飲食も対象としました」と意気込みを語る。
なぜ注力するのか
吉野家はなぜから揚げにここまで注力するのか。理由はいくつかある。
同社は「テークアウト利用がしやすい」「店内調理によるクオリティーを最大化できる」「客層拡大に役立つ」といったメリットを挙げる。
コロナ禍の影響で、さまざまな外食チェーンがから揚げに注力するようになった。例えば、2020年7月にガストの一部店舗限定で、から揚げ専門店「から好し」商品の取り扱いをスタートし、導入店舗数を増やしてきた。また、ワタミもから揚げ専門店「から揚げの天才」の店舗数をコロナ禍で急激に増やしていった。
ただ、吉野家の広報担当者は「コロナ禍の影響でから揚げに注力するのではなく、お客さまの買いたいというニーズが高い商品なので取り組みを強化します」と説明する。
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