ほとんどの単純作業は自動化できる、OniGO社のSaaS活用術:残業やエラーを減らした(1/3 ページ)
人事の繁忙期は年に5回と言われている。労務を兼務していると、給与計算が発生する毎月末も残業が増える。こうした業務を効率化するために、担当者はどのようなSaaSを活用しているのだろうか。宅配スーパーを運営しているOniGO社に話を聞いたところ……。
人事の繁忙期は年に5回と言われている。採用活動の時期、新入社員の入社時期、査定・昇給の時期、社会保険算定の時期、年末調整の時期だ。そして労務を兼任している人事の場合、これらに加え、給与計算の発生する毎月末も残業が増える。
「毎月同じ作業をしている」「もっと効率化できる気がする」と思いながらも、毎年、毎月同じフローで業務をこなしている人も多いのではないか。
各種SaaSを導入することで、繰り返し発生する業務の効率化と残業時間の削減を実現したのがOniGO社(東京都目黒区)だ。同社は2021年8月より、注文から最短10分で届く宅配スーパー「OniGO」を運営している。
直営店舗を配送拠点として商品を管理するダークストア型のほか、スーパーマーケットとも業務連携を進めている。22年5月にはUber Eatsとも提携したことで、Uber Eats上でOniGOの商品が注文可能となったほか、OniGOの商品配達をUber Eatsの配達員が行うことで、配達エリアと顧客層の拡大も実現している。
OniGO社の売上高(22年12月)は前年比14倍と、過去最高を記録するなど、急成長を遂げている。企業の成長と比例して、従業員数も増えていく。21年8月に1号店がオープンしたとき、スタッフの数は20人だったが、わずか半年で300人以上に。それに伴い、バックオフィスの業務も増え、煩雑化したという。
コーポレート部門の枦山(はぜやま)恵里さんは、オープン時から労務管理や勤怠人事を担っていて、自社以外にも複数社の仕事を請け負っている。プライベートでは、7歳と10歳の子を持つ母親だ。仕事と子育てとの両立を図るため、常に効率化できる業務やツールを探しているという。事業成長の裏側で、どのように業務の自動化・効率化を行ったのか、話を聞いた。
関連記事
- バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。 - 24卒学生が働きたい会社はどこ? 各業界のトップ3を見る
文化放送キャリアパートナーズの就職情報研究所は、「就職ブランドランキング調査」を実施した。2024年卒業予定の学生が働きたい会社は……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - アジアの観光客が日本で買いたいお土産、1位は?
新型コロナの水際対策緩和もあり、復活しつつあるインバウンド需要。その多くを占めるアジアからの観光客は、お土産についてどのように考えているのだろうか。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.