「高い」「1人で入ろうと思わない」 セットメニューを「100円引き」、ケンタランチの功績:ランチから見る企業努力(1/2 ページ)
定番のセットメニューをランチ時のみ「100円引き」で提供するケンタッキー。「高い」「1人で入ろうと思わない」というイメージの払しょくにつなげる。
ランチから見る企業努力
原材料高騰が続く中でも、通常よりお得にランチを提供し、多くのビジネスパーソンから支持を集める外食チェーンがある。各社のランチの戦略やメニューのこだわり、価格維持への企業努力を取り上げていく。
物価上昇などの影響から、小遣いが減ったビジネスパーソンも少なくないだろう。勤務日のランチ代は平均439〜564円というデータもある(エデンレッドジャパン「ビジネスパーソンのランチ実態調査」より)。昨今はコンビニの弁当も値上げが続いているため、日々のお店探しに困っている人も多いのでは。
本連載では、通常よりお得にランチを提供し、ビジネスパーソンから支持を集める外食チェーンを取材。ランチの戦略やメニューのこだわり、原材料費高騰が続く中での価格維持への企業努力を取り上げていく。
第4回目は、日本ケンタッキー・フライド・チキンが運営するケンタッキーフライドチキン(以下、ケンタッキー)の「ケンタランチ」について取材した。
「ケンタランチ」
ケンタッキーでは、定番のセットメニューをランチの時間帯限定で通常価格から100円引きで販売している。1番安い商品だと、「ランチS(チキンビスケット)」はオリジナルチキン、ビスケット、ポテトS、ドリンクMが付いて550円。その他にも「チキンフィレバーガー」のセットは650円、「てりやきツイスター」のセットは620円で提供する。
ケンタランチは2018年7月に期間限定でのキャンペーンとして登場。20年1月からは定番メニューとして展開している。メインターゲットは「ファストフードやハンバーガー店を日常的に利用しているが、ケンタッキーは利用したことがない/あまり利用しない人」だそう。
日常的に、なるべく広い機会・タイミングで利用してもらうために平日に限定せず毎日提供。また、午前10時〜午後4時と広い時間設定にした。
関連記事
- 「一度食べればファンに」 バーガーキングが「毎日・朝昼夜」安いセットメニューを提供するワケ
バーガーキングの通常より安く提供するセットメニュー「オールデイ・キング」。「最大180円」安いとか。提供の狙いは? - くら寿司のワンコイン「海鮮丼」 低価格を維持する3つの秘訣とは?
「海鮮丼」「天丼」500円、「うな丼」580円のランチを提供するくら寿司。原材料高騰が続く中、価格維持はどうしているのか。取材した。 - かっぱ寿司がボリューム満点なランチセットを「ほぼワンコイン」提供し続けられるワケ
連載「ランチから見る企業努力」。今回は回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を取材した。ボリューム満点なランチセットを「ほぼワンコイン」提供し続けられる理由は? - 営業マンからバリスタへ 68歳男性がスタバでフラペチーノを作る理由
スタバの象徴、緑のエプロンを身に付け、フラペチーノを作る「68歳」の児玉さん。バリスタとしてすべての業務を担当。かたくなに『バリスタはしない』と避けていました」と振り返るが……? - 日本の大学ランキング 3位「大阪大学」、2位「東京大学」、1位は?
英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」はベネッセグループの協力のもと、今年で7回目となる「THE 日本大学ランキング2023」を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.