20代の中途採用、人事の5割が「難しくなった」 理由は？：人事担当者421人に聞いた

[カワブチカズキ，ITmedia]

　人事担当者の51.5%が、20代を対象にした中途採用の難易度が「一年前より上がっている」と実感している。そんな結果が、学情（東京都千代田区）が実施した調査で分かった。

20代を対象とした中途採用の難易度に関する調査（画像はイメージ、提供：写真AC）

　回答者からは、「少子化により、若い世代の採用が年々難しくなっている」「採用の難易度が上がり、採用単価も上昇している」「行動制限の緩和など、景気の拡大により各社の採用意欲が高まっている」などの声が寄せられた。

20代を対象とした中途採用の難易度（1年前との比較）

　また、82.9%が20代を対象にした中途採用が難しいと回答。その理由として「求人が増え、求職者に選ばれるためには努力が必要」といった声が多く寄せられた。働き方や待遇の改善など、求人の魅力を高めることが必要だと感じる企業が多いようだ。

20代を対象とした中途採用の難易度（出所：プレスリリース、以下同）

　採用難易度が上がっていることを受け、対応していること・対応を検討していることは、「採用手法の変更・追加」（50.0％）が最多となった。その他、「採用体制や選考フローの見直し」（34.1％）、「社員の働き方・労働条件の見直し」（30.8％）、「採用基準の見直し」「社員の処遇見直し・モチベーション向上」（各30.2％）といった声が寄せられた。

対応していること・対応を検討していること

　調査は4月7〜21日、人事担当者421人を対象にインターネットで実施した。