行列、予約必須…… 「ガチ中華」が続々オープン ここまで注目される理由は?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
本物の中国で食べられている中華「ガチ中華」。行列ができる繁盛店が続々オープンしている。背景に何があるのか?
中国のトップ火鍋チェーン
火鍋は近年、日本に定着してきた中華料理だ。この火鍋で、中国のトップチェーンなのが「海底撈火鍋」(ハイディーラオ)。中国に約1200店あり、国外も日本、シンガポール、米国、英国などに店舗を広げている。
日本でも、15年に東京・池袋に上陸。中国人の顧客で連日、にぎわう盛況となった。日本人の顧客も増えており、現状は首都圏と関西、福岡で10店まで拡大している。
海底撈火鍋の特徴は、豪華でバブリーな内装もさることながら、過剰ともいえるサービス。
店によって多少サービスが異なるが、店内にネイルサロン、靴磨き、シャンプーコーナー、キッズルームなどがあり、無料で利用可能だ。
また、席の前で専門のスタッフが、カンフーのパフォーマンスを行いながら、麺を伸ばしてつくってくれる「カンフー麺」まで存在する。
スタッフが紙エプロンを席で着せてくれたり、お辞儀は頭を90度近くまで下げて接客したりと、日本の飲食店でもまさかここまではしないだろうという驚きのサービスが繰り広げられる。
注文はタブレットで行い、麻辣、白湯、トマトなど数種類の中から2種類のスープの選択ができるようになっており、辛さの調節も可能。辛いものが苦手な人でも楽しめる。野菜、キノコ、豆腐類、牛肉、豚肉、ラム肉、海鮮などさまざまな具材がある。中には、豆苗、牛の血管のような中華独特の具材も。また、タレは30種類ほどあるセルフサービスの調味料から選べて、自分好みの味を作れる。
海底撈火鍋はコロナ禍では大きな影響を受け、20年度は前年比で90%近くも利益が減ったといわれる。21年には世界で約300店を閉めた。しかし、ファンの多い店だけに、アフターコロナの巻き返しに期待したい。
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