2022年、世界で最も売れたクルマは? 新車トップ10のうち5つがトヨタ:車種別ではSUVが好調(1/2 ページ)
JATO Dynamicsの日本法人が、2022年の新車販売に関するレポートを発表した。メーカー別のシェアや、モデル別の販売台数が明らかになっている。「最も売れたクルマ」は何だったのか。
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自動車関連の調査会社JATO Dynamicsの日本法人が、2022年の自動車市場に関するレポートを発表した。22年の世界における新車販売台数は7940万台、前年比で2%減だった。メーカー別ではトヨタ自動車が首位を獲得し、モデル別ランキング上位10車のうち5つを占めた。
22年に世界で販売された新車の台数は7940万台で、21年の8070万台と比較して2%減少した。販売台数の69%を占める北米・欧州・中国の不調が響いた。同社は北米・欧州における半導体不足で新車供給が減少し、販売量の減少につながったと分析している。
ウクライナとの戦争が続くロシアも、前年比59%減となる100万台で、販売台数が大きく減少した。インドは前年比24%増の437万台と好調で、日本を抜いて世界3位の自動車市場に成長した。一方、人口1000人当たりの自動車販売台数を見ると「3.1台」で、上位25カ国のうち最低水準にとどまっている。
メーカー別に見ると、首位はトヨタ自動車だった。シェアの13.0%を占め、前年のシェアを0.3ポイント上回った。特に中国での販売がけん引役となった。2位はフォルクスワーゲングループで、10.1%。台数が前年比で10%減少し、特に中国市場では6%も落ち込んだが、欧州市場とともに販売数の首位を維持した。前年比で販売を最も伸ばしたのはBYDで、電気自動車の強みを生かし、世界シェアを1.5%拡大した。
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