ゆめテラス祇園、6月から食品スーパーが先行オープン レジ待ち時間短縮「ピピットセルフ」も導入:イズミ発表
イズミは、建て替え工事を進めてきた商業施設「ゆめテラス祇園」(広島市)の2階食品館を6月1日に先行オープンすると発表した。無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアは2023年秋の開業を予定する。リニューアルによる利便性の向上で、さらなる誘客を図る。
西日本で総合スーパーを展開するイズミ(広島市)は、建て替え工事を進めてきた商業施設「ゆめテラス祇園」(広島市)の2階食品館を6月1日に先行オープンすると発表した。無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアは2023年秋の開業を予定する。リニューアルによる利便性の向上で、さらなる誘客を図る。
同店は1973年3月に、中国地方初となる郊外型大規模店「いづみ祇園ショッピングセンター」として開業。以来「イズミ祇園店」「ゆめタウン祇園」などに名称を変えながら、半世紀近くにわたって、地域の生活拠点として営業を続けてきた。20年11月、老朽化による建て替えを発表して以降は、敷地内に仮設店舗を設置して食品スーパーを運営。5月21日に営業を終了した。
6月から先行オープンする2階食品館では、鮮魚などの対面販売コーナーを設けるほか、マグロの解体ショーなどのイベントも開催する。青果は地場野菜を豊富に取りそろえ、精肉は5等級以上の国産牛をはじめ鶏肉・豚肉も「国産」にこだわった品ぞろえで展開する。
子育てや仕事で忙しい共働き世帯や、シニア層からの「即食・簡便・時短」ニーズの高まりを受け、惣菜や冷凍食品も幅広く取り扱う。冷凍食品では、イズミ初となる伊勢丹の冷凍スープを導入。成城石井や外食系、韓国、デザートといった日常づかいの品も用意する。
店舗のDX化にも取り組む。レジの待ち時間を大幅に短縮できる「ピピットセルフ」サービスを導入する。専用アプリをダウンロードした利用客が、自身のスマートフォンを使って利用できるセルフレジシステムのサービスで、売場では、スマホで商品のバーコードを読み取り、購入金額を確認しながら買い物できる。レジ待ち時間の短縮につながり、スムーズに会計できるという。
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