ニュース
スシロー、価格を固定しない「白皿」初導入 黄皿の種類増 “皿改革”で集客なるか:商品設計の幅広げる(1/2 ページ)
スシローが価格を固定しない白皿を新たに提供する。価格に縛られずに、商品設計の幅を広げるのが狙い。最も安い黄皿の種類も増やし、全体的に低価格の商品が増える。
大手回転寿司チェーン「スシロー」を運営するあきんどスシロー(大阪府吹田市)は5月29日、値段を固定しない「白皿」を新たに導入すると発表した。スシローブランドとしては初の取り組みとなる。
これまでは、「黄皿で120円、赤皿で180円、黒皿で360円」(いずれも郊外型店舗の価格、以下同)といったように価格が決まっていたが、自由な値付けとすることで顧客に提供できる商品の幅を広げる狙いがある。
白皿の商品は5月31日から提供を始める。具体的には、「カニ爪食べ比べ」「活〆穴子食べ比べ(天ぷら・焼き)」(いずれも360円)などを期間限定で販売する。
同社の新居耕平社長は29日に開催した商品戦略説明会において、「これまでは黄皿、赤皿、黒皿という3種類での販売が基本だった。白皿によって価格をフレキシブルに設定できる」と説明した。詳細は固まっていないが、黄皿より安い商品を提供することも想定しているという。これまでは商品設計の幅に価格が制限をかけていたが、「もっと身を厚くすることでおいしい寿司ができる。その分価格を上げる」といった対応も可能となるという。また、仕入れ値の変動を価格に柔軟に反映することも可能だ。
スシローはさらに別の皿でも改革をする。
まず、最も安い価格帯である黄皿の種類を増やす。6商品を新たに加えることで80種類以上とする。具体的には、「ミートボールマヨ軍艦」「甘えび」「えびサラダ軍艦」などをラインアップする。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。 - トイレ利用後に買い物しない人が約4割!? ローソンがトイレの扉にアートステッカーを貼った背景
全国のローソン店舗のトイレ付近に、アートステッカーを貼る取り組みを始めた。トイレをいつもきれいに使ってくれる人への感謝を示す。背景にあるコンビニトイレの課題とは? - ファミレスは危機に陥っている!? サイゼリヤとガストで明暗が分かれたワケ
ファミレスの2大巨頭「サイゼリヤ」と「すかいらーくHD」。すかいらーくの主力であるガストが、サイゼと比べて業績面で苦戦している。背景には何が? - なぜ、セブンの「レジ袋風」エコバッグが7万個も売れたのか 担当者が驚いた利用者からの声
セブンの「レジ袋風」エコバッグが想定以上に売れている。もともとは「セブンマイルプログラム」の特典だったが、大きな反響があったので商品化した。企画した背景を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.