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台頭する「カルビ丼」専門店 吉野家HDも参戦 「東京チカラめし」との違いは?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/5 ページ)
ファストフード業態として「カルビ丼」が台頭している。吉野家と焼肉きんぐの運営会社がそれぞれ参入。かつて隆盛を誇った「東京チカラめし」との違いはどこにあるのか。
なぜカルビ専門店にチャンスが?
このように、カルビ丼にユッケジャンスープやスンドゥブを組み合せた専門店が流行ってきた背景には、コロナ禍でも焼肉は「店内の換気が良い」「スタミナが付く」などと、比較的好調だった流れから来ている。
また近年、韓国ドラマやK-POPファンが増加したこともあり、韓国料理店が好調で、コロナ禍でも増えていた。
ところが、このところの物価高によって、そうそう焼肉店や本格的な韓国料理店にも行けなくなってきた。そこで安価に焼肉体験、韓国料理体験ができるカルビ丼専門店にチャンスが開けてきている。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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