ニュース
急増する居酒屋の倒産 このままでは「コロナ禍超え」の可能性も:帝国データバンク調べ
コロナの5類移行で活気が戻った居酒屋の倒産が急増している。帝国データバンクが実施した調査によると、1〜5月までに発生した居酒屋の倒産は88件だった。このペースで推移すれば、過去最多を更新する可能性があるという。
コロナの5類移行で活気が戻った居酒屋の倒産が急増している。帝国データバンクが実施した調査によると、1〜5月までに発生した居酒屋の倒産は88件だった。前年(61件)から4割増で推移しているほか、コロナ禍のダメージを大きく受けた20年(82件)と比べても多いことが見てとれる。このペースで推移すれば、23年の居酒屋倒産はコロナ禍直後の20年累計(189件)を上回り、過去最多を更新する可能性があるという。
また、資本金が100万円に満たない零細居酒屋の倒産が約半数を占めているのも特徴だ。コロナ禍以降の本業不振から抜け出せない状況で、公的支援が相次いで打ち切られたことから資金繰りに行き詰まり、事業継続を断念したケースが零細居酒屋を中心に多く発生したことがうかがえる。
行動制限の解除に伴い居酒屋への客足は戻りつつある一方で、食料品の値上げやアルバイト確保の人件費、電気代などが急騰しており、事業者からは「客足の戻りに比べて利益率は良くない」といった声が寄せられた。帝国データバンクは「コロナ禍では見えづらかった居酒屋の優勝劣敗が、ポストコロナの局面でさらに進みそうだ」と分析している。
調査は、負債1000万円以上法的整理による倒産を対象に実施した。集計期間は23年1月1日〜5月31日。
関連記事
- 「サブスクを解約したい」から逆転の発想 ヤッホーブルーイングが「お祝いサービス」を始めたワケ
「よなよなエール」「正気のサタン」といったクラフトビールで知られるヤッホーブルーイングが、「隠れ節目祝い by よなよなエール」という企画をスタートした。企画のきっかけは「解約したい」という連絡だったという。担当者に詳しい話を聞いた。 - 「いい意味で人をダメにする」 話題の「ニトリ座椅子」、PC作業とゲームの違いに着目
「快適すぎる」「いい意味で人をダメにする」「一度座ったら立ち上がりたくない」―と、ある家具がSNSで話題を集めている。家具大手のニトリが販売する「ゲーミング座椅子」だ。 - 「運転しやすい」だけじゃない ミズノが突いた、ドライビングシューズの盲点とは?
ミズノが手掛けるドライビングシューズ「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」が人気を集めている。2022年9月20日に発売したところ、発売から半年で、1年間の売り上げ目標の6000足をはるかに上回る好調ぶりだという。 - ココス「803円」の朝食バイキング 30種類以上から選べてなぜこの値段?
忙しい朝だからこそ栄養バランスの取れた食事をしたい、しかし自分でたくさんの品目を用意するのは大変だ。そんな時こそ利用したいのが、ファミリーレストラン「ココス」が提供する珍しい朝食だ。 - 10年ぶり刷新「あずきバー」 どうしても「商品裏のラベル」を変えたかったワケ
井村屋の看板商品である「あずきバー」が、約10年ぶりにリニューアルした。発売50周年という大きな節目を迎え、どこをリニューアルしたのか。よくよく見ると分かる。商品の裏にあるラベルだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.