「サブスクを解約したい」から逆転の発想 ヤッホーブルーイングが「お祝いサービス」を始めたワケ:3分インタビュー(1/3 ページ)
「よなよなエール」「正気のサタン」といったクラフトビールで知られるヤッホーブルーイングが、「隠れ節目祝い by よなよなエール」という企画をスタートした。企画のきっかけは「解約したい」という連絡だったという。担当者に詳しい話を聞いた。
3分インタビュー:
「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
「よなよなエール」や「水曜日のネコ」といったクラフトビールで知られるヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)が3月2日から、「隠れ節目祝い by よなよなエール」という企画をスタートした。人生の節目といえば就職・結婚・還暦などが一般的だが、同社は、「卒乳した」「お弁当作りを終えた」「猫を飼った」「転職した」など、日常生活のちょっとした節目に着目。こうしたタイミングを「隠れ節目」と定義し、祝おうというのだ。
同社では、「卒乳してビール飲めるねセット」「イヤイヤ期卒業乾杯セット」「寝かしつけ卒業乾杯セット」「お弁当づくり卒業乾杯セット」「あなただけの卒業乾杯セット」と題した、5種類の隠れ節目祝いセットを用意。セット内容は、卒業証書1枚とよなよなエール2本で、特別仕様の証書入れに入れて送付する。
希望者は特設サイトから応募するだけで代金を払う必要はなく、申し込んだ人の中から抽選で5000人に隠れ節目祝いセットをプレゼントするのだという。
なんとも太っ腹な企画だが、なぜクラフトビールメーカーがこのような企画を始めたのか? 同社のブランドプロモーションを担当する河津愛美さん(ごらく課 ユニットディレクター)と、広報の渡部翔一さん(ヤッホー広め隊 ユニットディレクター)に話を聞いた。
関連記事
- 脱げない靴下をつくりたい――と考案した「はかないくつした」が話題 逆転の発想はどう生まれたのか
「靴下のかかとが脱げやすいなら、いっそなくせばいいのでは?」――そんな思い付きから生まれたのが、ナイガイ(東京都港区)の「はかないくつした SUASiC(スアシック)」(1足880円)だ。 - オートミールを茶碗によそって箸で食べる!? 日本市場を狙うケロッグの意外すぎる作戦
日本ケロッグは9月15日、「粒感しっかり オートミールごはん」を発売した。同社の執行役員でマーケティング本部長の山田実さんによれば、日本のオートミール市場規模はこの4年で約10倍以上に急成長しており、2021年は623億4000万円にのぼるという。この急拡大は、オートミールならではの食べ方「米化」が要因だ。 - 「セカンド冷凍庫」が一躍人気になっている“なるほど”な理由 シャープに聞いた
「セカンド冷凍庫」が注目を集めている。家にもう1台冷凍庫を置くというと、部屋が手狭になるなどマイナスな印象を受けるかもしれないが、直近2年間で国内出荷台数は2倍近くに急増。人気の背景には、食品買いだめやコストコなど大容量商品の人気上昇のほかにも、追い風があるようだ。詳しい理由をシャープに聞いた。 - もはやオシャレ家電? 人気の「セカンド冷凍庫」しのぎ削るメーカー、焦点は2つ
食品買いだめやコストコなど大容量商品の一般化、ふるさと納税の返礼品などを追い風に、人気上昇中の「セカンド冷凍庫」。各社の人気セカンド冷凍庫を分析すると、ある特徴が見えてくる。キーワードは、「スリム」と「大容量」だ。 - 異例の350万本突破 リップモンスターが口紅市場で“モンスター級”になれた理由
コロナ禍により、化粧品市場は大きな打撃を受けた。2020年は6670億円(前年比88%)と大きく落ち込み、21年もほぼ同水準となった。最大の要因はメークアップ化粧品で、特にファンデーションや口紅など、マスクを着用すると崩れたり隠れたりしてしまうカテゴリーの落ち込みが大きくなっている。こうした状況にあって、累計販売本数が350万本突破するほどの人気商品となっているのが、KATEの落ちにくい口紅「リップモンスター」だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.