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「サブスクを解約したい」から逆転の発想 ヤッホーブルーイングが「お祝いサービス」を始めたワケ3分インタビュー(2/3 ページ)

「よなよなエール」「正気のサタン」といったクラフトビールで知られるヤッホーブルーイングが、「隠れ節目祝い by よなよなエール」という企画をスタートした。企画のきっかけは「解約したい」という連絡だったという。担当者に詳しい話を聞いた。

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想定の5倍以上の応募が殺到

――この企画を開始するきっかけは何でしょうか?

河津さん: 弊社ではクラフトビールの定期便サービスを行っているのですが、その契約を、妊娠を機にやむを得ず解約されるお客さまが多数いたことです。

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「解約したい」という連絡がきっかけ(公式Webサイトから引用)

 そういったお客さまは一時的にアルコールから離れるものの、好きだったビールを再び飲める日を楽しみにしており、卒乳をしたタイミングなどで再開していることが分かりました。こうしたお客さまのために何かできないかと考え、今回の企画を立ち上げました。

――隠れ節目のラインアップは育児が中心ですね。なぜこの構成にしたのですか?

河津さん: 弊社は社員の半分が子育て経験者であり、自分たちの実体験から「ビールは子育てと密接な関係がある」と気付きました。卒乳のような子育てのタイミングは目立たないけれど、30〜40代の子育て世代にとっては大切な人生の節目です。仕事に家事に忙しい子育て世代に、この企画を通して「ゆっくりとこれまでを振り返る時間」を提供できればと思いました。

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同封の卒業証書 自身で名前を書き入れる(同社提供)
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子育て世代にとって大切な人生の節目を振り返る時間を提供したい(同社提供)

 もちろん、子育てに関するもの以外にも、人生には隠れた節目がいくつもあります。そのため、どんな隠れた節目に対してもお祝いするセットとして、「あなただけの卒業乾杯セット」を用意しました。

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あなただけの卒業乾杯セット(同社提供)

――応募の反響はいかがでしたか?

河津さん: 5000セットを用意したのですが、開始前は正直余るのではないかと思っていました。ですが予想をはるかに超え、現時点で2万5000件の応募をいただいております。そこで急きょ4000セット追加することを決定しました。

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