連載
実際よりも給料を“盛って”いる? 定額残業代を導入する企業の思惑(1/3 ページ)
残業手当対策として導入している企業も多い「定額残業代」。サービス残業のような違法性は全くないものの、「なんだかおかしい」と感じているビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスの5類移行で、オフィス街に人が戻ってきました。出社するとどうしても問題になるのが残業です。昭和時代ならサービス残業が一般化していましたが、今はそういう時代ではなくなりました。
代わって企業の残業手当対策として浮上してきたのが定額残業です。サービス残業のような違法性は全くないものの、「なんだかおかしい」と感じているビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。
定額残業代、合法だがおかしなその仕組み
定額残業とは「月給は○○円である。うち○○円は○○時間分の残業手当であり、実際の残業時間がこれより少ない場合でもこの金額を支払い、実際の残業時間がこれを超えた場合は差額を支払う」というように、一定時間分の残業手当を常に支払い、残業が、取り決めた時間をオーバーした場合は差額分を支払うという制度です。
企業側の思惑とは?
関連記事
- マスク着用率が高い都道府県 3位「愛知県」、2位「岐阜県」、1位は?
第一三共ヘルスケアは、全国47都道府県の男女を対象に「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」を実施した。都道府県別にマスク着用率を見ると、着用率が最も高い都道府県1位は「広島県」(72.0%)だった。 - 建設業の倒産が急増している「3つの理由」とは?
帝国データバンク(東京都港区)は、建設業の倒産発生状況についての調査・分析結果を発表した。工期長期化・人手不足・資材高の3つの主な原因のため、2022年度は3年ぶりに倒産が増加した。倒産件数は21年度と比較して19%上昇した。 - 日本人の“働く幸福度”、世界最低に 調査で分かった「3つの理由」
パーソル総合研究所(東京都港区)は、18カ国・地域を対象に実施した「グローバル就業実態・成長意識調査−はたらくWell-beingの国際比較」の結果を発表した。日本は、調査対象国の中で、“働く幸福度”が最下位だった。 - スシロー、おとり広告で「信用失墜」し客離れ──それだけではない業績悪化のワケ
最近のスシローといえば、おとり広告の問題で景品表示法に係る措置命令を受けてしまった件は記憶に新しいことでしょう。こういった問題が起きるとどのような影響があるのかを「減損損失」という視点から見ていきます。 - 社長は「トヨダ」氏なのに、社名はなぜ「トヨタ」? “TOYODA”エンブレムが幻になった3つの理由
日本の自動車産業をけん引するトヨタ自動車。しかし、同社の豊田社長の名字の読み方は「トヨダ」と濁点が付く。なぜ、創業家の名字と社名が異なるのか? 経緯を調べると、そこには3つの理由があった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.