自分の仕事が奪われるかも 優秀なAIに対して「組織」はどうすればいいのか:持続可能な組織(1/3 ページ)
「ChatGPT」の登場によって、生成AIがさまざまな分野で導入されている。最新技術に対して、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのだろうか。導入事例を紹介しよう。
2022年11月、OpenAIからリリースされた「ChatGPT」が注目を集めて以来、世界中で生成AIをはじめとした最新技術が発表され続けている。AI技術が目まぐるしい進化をみせる今、私たちは組織としてどのように向き合うべきなのだろうか。
人間の適応力とAI技術の進展
優秀なAI技術が世の中に出てくるたびに、「今ある人間の職業が奪われるのでは……」という懸念の声をよく耳にする。もちろん、AIの登場によってなくなっていく職業は今後出てくるだろう。しかし、その反対に、新たな職業も登場してくるはずだ。このような流れの中で私たち人間がするべきことは、その変化にうまく適応していくことではないだろうか。
新技術の台頭は、言い換えれば、人間の仕事をアップデートするチャンスでもある。歴史をさかのぼってみても、新しい技術の登場は時代の中で繰り返し起きてきた。そのたびに、これまでも人間は技術の進歩に順応しながら、やるべき仕事を変化させてきたのだ。
例えば、通信技術の進化は、かつてあった「電話交換手」という仕事を不要にした。また、自動改札機の登場は、駅で切符を切るという駅員の仕事にとって代わった。このように、消失する仕事がある一方、社会では新しい仕事も登場し続けている。
つまり、今私たちにとって重要なのは、現在の仕事のやり方や形態に固執することよりも、自身の考え方やスキルを柔軟にアップデートし続ける覚悟やメンタリティーを持つことなのだろう。
変化がより速くなっていく社会の中で、企業が強い組織であり続けるためには、個人個人がその変化を受け入れ、柔軟に対応していくことが必要である。そのためには、企業としての姿勢も重要だ。
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