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なぜマイナカードでトラブルが起きているのか 原因は5つ検証不足(2/5 ページ)

マイナカードに関連するトラブルが頻発している。その多くは、きちんと事前に検証しておけばこんな大事にならなかったのに、と思われる問題ばかりだ。

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(3)公金受取口座の誤登録

【不具合】他人の公金受取口座が誤ってマイナカードに紐付けられて登録された(748件)。

【原因】(1)自治体の窓口で直前に利用した人が画面をログアウトせず、次の人が手続きを行ったため。しかもマイナンバーには氏名のふりがなの登録がないことから、ふりがなが登録されている金融機関の口座とシステム上、照合ができないためにこの人為的なミスに気づかなかった。(2)確定申告の還付金の受取口座を登録する方法の際、国税庁において登録申請者を同姓同名の別人と取り違えたことにより誤登録された。

 なお、(本人名義の口座でないとダメなのに)家族名義の口座が約13万件登録されていることも併せて判明したため、9月末までに本人名義の口座に登録し直すように呼び掛けがされている。こちらも本人名義の口座であるかの確認を取れないというシステム上の不備が指摘されている。

(4)マイナポイントの誤付与

【不具合】マイナポイント制度において、誤って他人にポイントが付与された(173件)。

【原因】自治体のポイント申し込み窓口で登録する際、前の人がログインしたままの画面で申し込みをしたため、前の人のカードの情報と自分が登録する決済サービスがひも付いた。

(5)マイナポータルでの他人の年金記録閲覧

【不具合】マイナポータルで他人の年金記録が閲覧できる。別人の情報と紐づけされているケースが、地方公務員らが加入する共済組合で1件確認されている。

【原因】人為的な入力ミスが原因とみられる。ご入力した個人情報が偶然別人と一致したためとされるが、詳細は不明。

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